参考 †
冠詞 †
概要 †
心構え †
初めに †
- 日本語は,英語と異なり,話すことが推奨されていない言語である.
- 現代社会ではすぐに皆がイライラするので,時間を短縮する必要がある.
- 文法の正確さと同様に「レトリックの正確さ」が重要
- 日本人は何となく重々しさを出そうとして、余計な単語を加える悪いくせがある。
- 日本人(と中国人)の特徴
- 言いたいことをなかなか言わない。
- 一つのパラグラフにあれこれ盛り込んで長くなる。
英語論文で良しとされる感覚 †
- 受信者の理解に責任を持つ[Hinds, 1987]
- 双括型にする.
- 日本:伝達以前に言いたいことを把握していない,沈黙は金
- 欧米:Tell'em what you're going to tell'em, tell'em, then tell'em what you told'em.
- 順に書かない
- 日本:徒然草「心うつりゆくよしなし事を,そこはかとなる書きつくれば」
- 文字の上に思考の途中過程を見せてはならない
- 信頼性を確保する
- スペルミスしない,Capitalization,Punctuation
- 各専門分野の規定
- 態度・視線・表情・発音
論文 †
- ネイティブもFreshman Englishという科目で学術論文の書き方を学ぶ.日本人はなおさら.
冠詞・可算性 †
- 冠詞と可算性は,意思疎通上,最も重要な問題[ピーターセン, 1988]
- 冠詞・可算性のみ間違えた文章を読んだ読者は,一見正しい英語なので,文章の間違いのために理解できなくなったのか,自分の理解のせいなのかが区別できなくなってしまう.
- a
- Φ
- 不特定の数えられる二つ以上の(aの逆)
- 不特定の数えられないもの
- the
- aとtheの違いは,指をさせるかどうか.
- theで特定される既出単語を使って,新出単語をtheに染めていく.
- 可算名詞が裸はおかしい.aもなしtheもなし複数形でもなし,というのはありえない.
- theとbothは両立しない.'the both control methods'はダメ.
- theをついている単語を読者が指差すことができないと,読み落としを疑われる.適当につけるとイライラされる.
不可算 | 可算 | advice | appliance | assistance | bibliography | dependence | device | encouragement | discussion | help | instrument | information | machine | knowledge | paper | literature | reference | machinery | suggestion | equipment | |
of †
- 日本語の「の」をofに書き直してよい例は,全体の60%にしか満たない.
- 英語のofはそもそも曖昧で多義的.乱用すると,読者の理解に負担をかける.
自動詞・他動詞・前置詞 †
- 日本語は「〜させる」とすれば,全ての自動詞が他動詞になるので,主客を追い続けるのが難しくなる.
- 自動詞・他動詞の別なく直訳すると,前置詞を間違える.
- 間違えやすい単語
- careは自動詞でwhを取るときだけ他動詞
- discussは他動詞,argue, debate, deliberate, disputeは両方
- investigate, examineは両方だが,自動詞の場合の前置詞はinto
- consider, inspectは他動詞
- resembleは他動詞
- approachは他動詞(名詞なら前置詞toを使う)
paraphrase †
- 同じ文章を別の構文で述べること.
- 名詞,形容詞,動詞型を変換することでいろいろな言い回しができる.
単数複数を受ける動詞 †
PunctuationとCapitalization †
- (僕は問題ない)
- アメリカでは小学一年生からPunctuationの項目があるくらいなので,意識すべき.
- コンマは文法上規定される.
必要なコンマ †
- 等位接続詞の前(文と文を繋ぐandの前)
- 従属節が主節の前に来る場合,その従属節の後.
- thus, also, thenなど短ければ,省略可能
- 同格のコンマ,関係代名詞の非制限的用法(日本語の,スルっとした「が」に相当)
- 三項目以上のor, and(最後のandの前はコンマをつけても付けなくても良い.)
スペーシング †
- (僕は問題ない)
- , (カンマ) . (ピリオド) ; (セミコロン) : (コロン) の直後、左カッコの前、右カッコの直後には、必ずスペースを打つ-(参考書は古い)
学術論文特有のルール †
- 分野によっては,一人称も普通に使う
- 現在では論文というのは著者が自らの意見・見解を世に問うものになっています.
- このような感覚がどの程度受け入れられているかは分野によりけり
- 前例に従うのが良い.
Hedging †
- may, possible, in some caseなどを,2重3重で使ってはならない.
- 学術論文では,言い逃れとして悪いイメージしか生まれない.
- 程度問題
- seemが入っている論文は一切受け付けない人もいる
- 断定できるのは神しかいないと考える欧米人もいる.
Formality †
ask | inquire | about | approximately | begin | commence | do | perform | get | obtain | meet | encounter | think | consider | use | employ | and, but, so | moreover, however, therefore | Then, | followed by ... |
- andやit isを連発せずに,修飾させることで文章を構成する.
- 小学生の「〜しました.そして〜しました,そして〜をしました.」に対応
盗用 †
- 英語圏の人は,どんなに些細な考えも,目に見える所有物と全く同等に扱う
- 具体的には,アイディアを盗むと,訴えられる.即刻,退学になる.
- 文章のコピペだけでなく,文章の入れ替えや要約をしても盗作となる.
- 日本人に比べて英語圏の人は,オリジナリティに価値を置く
- 自分の考えと他人の考えをはっきりと区別した書き方をする
- 日本語では主語を書かないので,特に曖昧になりやすい.
- オリジナルの発案者に言及することが重要
- 文章のコピペは,「書き方の盗用」になる
- 大きな学会誌には,Style Manualに引用の仕方などが書かれている.
パラグラフ †
- paragraphの構成
- topic sentence
- supporting sentence
- (concluding sentence)
- Unity
- 一つのParagraphで一つのControlling idea
- Coherence(パラグラフ内を整理されたわかりやすい文章にする)
- Transition wordによってパラグラフ内のセンテンスに論理構造を与える
- 主語(I, weなのか物が主語なのか)、時制(現在形・過去形)、formalityの一貫性
- Introductionは現在形か未来形、Conclusionは過去形か現在完了形。
- 章の構成
- Introductory Paragraph (c.f. topic sentence)
- Body Paragraph (c.f. supporting sentence)
- Concluding paragraph (c.f. concluding centence)
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