FrontPage

悪文を避けるための50箇条

文章の組立

  • 読み手に何を訴えようとするか,その要点をはっきりする
  • 読み手のことを考えて構想を立て,その構想によって各文節ごとに分節を設ける
  • 文章の展開は,なるべく素直で,自然な順序にする
    • しっかり論理的な関係がつながるようにする
  • 長い文章では,結論を予告する
    • 結論が最後にあると,読み手は五里霧中になる.
    • 解決策
      • 「結論は〜である.理由は以下の通り.」
    • 「予告なし病」,「長文病」,「結論なかなか示されず病」
  • 長い文章では小見出しを活用する
    • (1)(2)などを用意,活用する.
  • 文と文との接続には,接続詞や指示詞をうまく使う
    • 文章のつながりの論理的関係を読者に知らせる役割を持つ.
  • 接続助詞の「が」は安易な使い方にならぬよう注意する
    • 「が」は文を長くする.
    • 「が」は多義的で曖昧でツルツルとしている.間髪入れない展開に向いている.記憶に残らせたい文章の後に「が」を使うべきではない.
    • 中止法に比べて少し切る印象を与える.

文の組立

  • 長すぎる文章は適切にくぎる.
    • トピックを詰め込みすぎている可能性が高い.
    • 疲れる.
  • 一つの文の中に,二つ以上の違った事項を盛り込まないように注意する.
    • 中止法前後の並列は,明らかな対比関係になっているときにのみ使うべき.
  • 表現のくいちがいを起こさないように注意する.
    • 表現の呼応に注意する.「必ずしも〜ない」,「〜することと〜することが…」
  • 複雑な内容を表す場合,中止法をあまり長く連ねると読みにくくなる.
    • 時間及び因果を表す中止法の並列は分かりやすいのよい.
  • 同じ形で同じ意味の助詞を,ひとつの文章で二つ以上使わない
    • NG「魚の骨を引っ掛けて物が食べられなくなった鳥を手術を成功した.」
  • 必要な助詞を省略しない
    • NG「〜に何でも使える」OK「〜に何にでも使える」
  • 副詞の呼応を明確にする
    • 呼応.「必ずしも〜ない」「決して〜ない」
    • 名詞を副詞で修飾したいなら,「の」を入れる.
      • NG「今更ながら凄さ」OK「今更ながらの凄さ」
      • NG「これまで観念」OK「これまでの観念」
  • 修飾語を修飾される語はなるべく近くに置く
    • はさみこみの()ーーは,挟み込まれた部分が短くかつ同格の場合のみわかりやすい.
    • 長くて無理なら,注にするのが良い.
  • 修飾語のかかっていく先を明らかにする.
    • 句読点を使って,複数の意味に取れる文章を防ぐ.
    • 複数の修飾語がある場合は,長いものから先に書く.

表現

日本語表現

熟語

  • 機序
    • メカニズム
  • 機運
    • 時の巡り合わせ
  • 趨勢
    • 全体的な流れ
  • パラダイムー
    • 「他の対立競争する科学研究活動を棄てて、それを支持しようとする特に熱心なグループを集めるほど、前例のないユニークさを持って」「その業績を中心として再構成された研究グループに解決すべきあらゆる種類の問題を提示してくれる」

簡単な単語

  • 先行する
  • まとめる,整理する,迫る,俯瞰する.

表現

  • 4つの連続: まず,次いで,続いて,最後に
  • 最大公約数的な
  • 相補的に知見と対応を取る
  • 理解の深化が望まれている
  • 知見を提供
  • 重要な鍵となりえる.(重要性の強調)
  • 重要なテーマであることを確認した.
  • 今後の研究が待たれ,現状ではほとんど知見がないと言って良い.
  • 説明がなされている(考察の引用)

タイトル

  • における
  • による
  • 基づく
  • 用いた
  • 着目した
  • 考慮した
  • 導く
  • 有する
  • 広がる
  • 拓く
  • 契機として
  • 先立つ
  • 応じた
  • のための

英語表現

使ってはいけない表現

  • すると→その結果,解析の結果,など.

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS