*概要 [#c021e1b8] -個人的な思想と、怪しいが妥当と思われる思想 *個人的な思想 [#afde1255] -リソースは有限 --という前提を共有できないと議論が成立しない。優先度は必要 --Priority (広さ) と Severity (深さ) を考えてトリアージせよ ---例: 義足ビジネスは、義足が必要な人の広さは狭い(少ない)ものの、一方彼らが感じる痛みは強いが生きていけないほどではない→P3S2 のように --誰も彼もが使えるサービスではなく、利用者を限定したサービスにすることでコストを削減する(例: 郵送・FAX はサポートしない。銀行の窓口手数料は 5000 円とかにして、インターネット手数料の差を激しくする。) -人間のあるべき姿を語るのは裕福な人の特権 --お金に心の余裕があるから人のことを気に使えてよかったですね~みたいなのは思想にいれるべき --優生思想やダイバーシティに反する行動など、いかなる思想であってもそれらを批判できるのは裕福な国や人だけ --それサバンナでも言えんの?は良く地政学と思想のつながりを無視することへの警告している(なぜ砂漠気候でイスラム教が流行るのか?) -社会的に悪影響な意見を発信することと「個人の意見だから言わせとけ」への間 --「そこら辺の人」が社会的に悪影響がある発言をしていても、それは憲法で保証されている思想の自由と表現の自由の範疇におさまる。 --しかし社会的発信力がある人が、社会的に悪影響のある発言を個人の意見の形であっても発信すると、それは実害につながる可能性がある。 --例 ---「ホームレスや生活保護者は怠け者なのでに自分の税金を使ってほしくない」→生活保護者への批判や殺人を誘発する可能性がある。そもそも前提が間違っているし、やむを得ない事情がある人(過去犯罪を犯しているので生活保護すら取れずホームレスになっているなど)もいる。 ---「トランプはまだ大統領なので国会議事堂に突撃したほうがいい」→テロなどを誘発する可能性 ---「マスクつけるのは自分の感染リスクを下げるのではなく自分が感染していた場合に他人の感染リスクを下げるだけ」→群衆は愚かであることを利用した戦略の効果を下げようとしている --明らかな前提の誤りを正すのは前段階として行うとしても、「社会的発信力がある人が個人の意見として社会的に悪影響があることを言うことを許容する社会」と「思想・表現の自由」の間にはトレードオフがある。 -「世界で私だけがこの事実を知っている」という傲慢さが陰謀論につながる --反ワクチンは、真の科学者が行う研究のように脳汁が出ている。世界で初めて自分だけが世界の真実を知っている --アートの本質を知っているんだぞと偽物を掴む愚者も同じ -ふわっと雰囲気で物事を語るな --ふわっと雰囲気で物事を語る文化、団塊世代にあったのか、加齢による能力低下ないし自己の体験の過度の一般化なのかは気になる --常識・社訓・社会人・経験何年・政治家たるもの、とかで人を支配しようとするおじさんのゆるふわ言説にうんざりしていて、学習性無力感を感じている若者は多い気がする。 -あるべき --やりたいとあるべきは区別しないといけない。 --自分はこうしたいしたくないを大切にするのは自由だが、あるべき=他人にこうさせたいさせたくないと思ったらそれは宗教。どちらのあるべきに向かっていくかのディレクションは宗教なので、それら同士で戦っても話が合わず、多数決以外の選択がない。選択的夫婦別姓など -議論の俯瞰レベル --あんま俯瞰して考えると、宇宙ハムスターになって徐々に「人間の身体と精神は、世界の物理法則という名のシミュレータに従って動くにすぎない木偶だにぇ…」と何も言えなくなってしまうので、塩梅は考えないといけない --世界 > 数学 > 物理 > 人間 (as 動物) > 社会 > 日本 > 会社 > 友人 > 個人 --スケールが小さいほど情報が増えるので、語れることが増えていく -時間 --人は施策が、全て今に対するものだと勘違いしがちだが、実際には超短期・短期・中期・長期のそれぞれで正しい行為は異なる。例えば、お金をパチンコに使う行為は楽しさを得るために超短期には合理的だが、長期には依存症を進行させ富を損なうため、非合理的である。 --未来において正しい行為は、バッシングされ、信用を削る行為。僕の回りだけでも、信用だけは削らないような文化を作ろう --日本ではどれだけ良いことをしたかではなく、どれだけ悪いことをしなかったかで決まりがち。だから未来において正しい行為をしにくく、未来の話をしないから現在や過去を批判される。 --悲しい事が起きた、どうすれば良い?に関しては時間が過ぎるのを待つしかないからペット買うなりもの壊すなりするしかない -信用は中長期の合理性に宿る --信用には予算がある。短期の施策を成功させると信用が貯まるので、この信用をより不確かな長期な施策を打つ時の避け得ないバッシングの対価としよう。 -慣れ --人間は飽きるようにできていてバグった有能だけ研究者になる。トップの研究者でも、同じテーマを人生かけてやり続けると、すごいと称賛する -思想のアンチパターン --単一原因論: 勇者と魔王の関係を前提にするな(アベガー、原子力ガー) --二元論: 複雑なものを複雑なまま理解することを放棄するな --他人に説明を求めるな: 「本当に賢い人は難しいこともわかりやすく説明できる」という言説は、「ちゃんと賢い人に説明してもらいさえすれば難しいことも私に理解できるはずだ」という思い上がりもあるように思う。 -情報発信 --以下のせめぎあい ---自由なことを発信させろ ---いい年こいて人のことをバカだの悪だの幼稚な言葉を使って人に悪い気分を与えて何か自分が賢いことを言っているかのようにアピールしたりする下らない大人になるな -成功者を攻撃するな --成功者を攻撃するのは、不毛だし、成功者の足を引っ張っているので社会的に害悪 --努力によって成功した他者を攻撃するのは最悪の選択。 -無能 --無能で説明できることに悪意を見出すな、老化で説明できることに無能を見出すな -自分の代わりはいくらでもいる --本質的にはそうだが、代わりを見つけるためのコストは高い。会社が社員を雇うために人材会社に年収の 1/3 を支払っている。年収 600 万円の人なら行って返ってで 400 万円の損失が発生する。さらに面接などのコストを考えるとより厳しい。 -検証可能な知と反復可能な知 --反復不可能な知を科学から除外してはならない ---反復可能な知と反復不可能な知の二つがあり、理系と文系に大別されるが、ロボティクスのような n = 1 の研究が眉唾なのは反復不可能な知に近づかねばならないという強迫観念によるのではと思う -宗教 --無根拠に何かを信じる能力を持っている人が神を信じることができるし、無根拠に何かを信じる能力を持っている人がワクチンの妥当性を適切に判断できない。宗教に傾倒できる理由とは何だろう? --陰謀論と宗教の区別がついていない *怪しい思想 [#w8d6adf1] -気候は思想を規定する --イスラムは砂漠気候に流行りがちだが、これは扶翼な大地がなく豚のように人と食料が競合する動物を禁止したり、子供を増やさないように女性の肌を覆ったり、一定の合理性がある --アジア人の体はインスリンが少なく脂質を分解しにくいため、食が細く、エコと牛肉食を結びつける発想に乏しい(日本は世界22位とはいえ、4位のアメリカと比べると1/4程度であまり食べないので…) -環境配慮のためのベジタリアン --日本人の一人あたりの二酸化炭素排出は年間7.6トンで、野菜食で削減できるのはそのうち0.3 トン(4%) --世界の排出量の畜産は15%を占めており、牛畜産が9% ---日本では 4% しか減らないが、世界標準では野菜食にすることで 9% 減る? --世界の肉の消費量は年々増えている --エコがクールだ、と思う分にはいいがそこから選民思想になるのはやめたほうがいい --家電等の省エネと野菜食、どちらが取り組みやすいかは人による |