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概要 †
ベストプラクティス †
- Excel を使わず Google Sheets を使う(ARRAYFORMULA がない。選択肢をクラウドのみにする。)
- Excel 芸をしない(見た目を気にしない)
- 生データのシートと計算式のシートは完全に分ける
- どうしても面倒なら、生データは A:Z に押し込めて、計算式は AA:AZ などを利用する。
- 異なる質の計算は AA:AZ や BA:BZ など、26 行ごとにパーティショニングしたところに押し込める。
- ARRAYFORMULA や QUERY や SCAN をなるべく使って、シート変更時の対象を 1 セルに限定する。
- 適切に改行する、コメントアウトするなど読みやすくする。特に QUERY 関数。
- シートのサイズが実用上大きすぎる場合は、不要な行を削る(デフォルトの 1000 行が過大の場合。O(n^2) の計算がある場合は特に、高速になってサクサク動くようになる場合がある)
- 全ての基本、これがわからないと試行錯誤することになる
- text
- 日本語では「書式なしテキスト」とも呼ばれる。型 ID は 2。デフォルトで左詰め
- boolean
- array
- 型 ID は 64。
- Sheets の array は 2d array。n x m 行列しか認めずそれ以外は error を返す。空 array は error を返す。
- {1;2}で縦結合, {1,2}で横結合
- array は、セルに入れるとそこから展開される。展開後の値は、配列型ではなく展開後の値の型になる。
- error
- 重要!!!範囲タイプは存在しない(A:B は型ではなく、範囲への参照にすぎない)。
- array との混同に本当に注意。range はポインタ、array はインスタンスのようなもの。範囲をセルに埋めると、範囲を全て埋めるのではなく、一番始めの値だけが単一のセルに埋まる。よって、=TYPE(A:A) は A1 の型が返り、Type 64 は返らない。
- 配列を受け取る関数は、範囲が引数に入力された場合、その範囲を実体化した配列を受け取ったものとみなして計算する。
- したがって、array query(array, text) は入れ子にできる。
関数 †
ARRAYFORMULA †
- 重要: array ARRAYFORMULA(function(array1, array2, ...))
- ARRAYFORMULA は、それぞれの配列の要素ごとに演算を行う。ARRAYFORMULA 内に含まれる配列サイズ(n x m 配列の形)は全て同じでない場合、あぶれた範囲はエラーになる。
- ARRAYFORMULA(function(A:A,B:B))
- array[i] = function(A[i], B[i]) を生成する。
- ARRAYFORMULA(function(A:A,TRANSPOSE(B:B)))
- array[i][j] = function(A[i], B[j]) を生成する。
QUERY †
- 重要: array ARRAYFORMULA(array, "query")
- QUERY内参照 "&A1&"
- 一旦クエリを切って、& 演算子で concat している。
- "&A1&"が文字列の場合には、QUREY文内部では'で囲う必要がある。'"&A1&"'とするとそこにクオーテーションなしで展開される
- =QUERY('仕訳表'!\( A \)3:$Z, "select D, month(A)+1 where month(A)+1="&A3&"", true)
- =QUERY(\( A: \)H, "select sum(C) where F='"&\( I \)1&"'")
- QUERY に渡す前に前処理をしたい場合、ARRAYFORMULA を使うと良い
=QUERY(
ARRAYFORMULA({data!A2:A/data!B2:B}),
"select Col1"
)
SCAN †
- 結合的演算のリダクション
- =SCAN(0, B2:B, LAMBDA(accumulated_value, cell_value, accumulated_value + cell_value))
- table[0] = initial_value, table[i+1] = function(table[i], value[i]) (i >= 0) を生成する。
- 累積和が簡単にかける
便利な知識 †
引数は空文字列を受け付ける †
- =IF(A1="",,B1)
- ,,が許される。A1 が空文字列なら空のセルになる。
文字列結合 †
- ="A"&3
- & 演算子を使い、CONCATENATE, CONCAT は使わない(面倒なので)
ショートカット †
- enter enter で下のセルに移動
- shift enter enter で左のセルに移動
- tab で右のセルに移動
- shift tab で左のセルに移動
- alt-e d d で現在行削除
- alt-i r で insert row
- ctrl-yで繰り返し
便利な関数 †
- =ADDRESS(ROW(), COLUMN(), 4)
- 現在のセルのアドレスが相対参照で得られる。F20みたいな(4は相対参照で、1とかだと固定がはいる)
- なので、=SUBSTITUTE(ADDRESS(ROW(),COLUMN(),4),ROW(),"")でカラムのアルファベットが取れる。
- =INDEX(QUERY(A:A, "select count(*)"), 2, 1)
- クエリ結果をワンラインで取得
- COUNT などのクエリの agg 関数と相性がいい
- IMPORTRANGE
- 最終手段(なるべく一つのシートに収め、極力使わない)
- Importrange関数は、他のシートからデータを持ってくるときに使う。元のデータのあるシートが更新されると、Importrange関数で取得するデータも自動的に更新される
コメントアウト †
- 数値の説明
- =IF(0,"手持ち現金",200000)
- その値が何を表しているかが明確になる
- クエリの説明 "&IF(0,"コメント","")"
=QUERY(A:C,"
select B * C "&IF(0,"この行は売上 * 利益率を計算している",)&"
")
空セルの削除 †
- QUERY(raw_data!A2:A,"select * where Col1 is not null")
Join †
- =ArrayFormula?(SPLIT(FLATTEN(A1:A3 & "|" & TRANSPOSE(B1:B2)), "|"))
- ARRAYFORMULA 内部で二次元配列を生成し、それを FLATEN で一次元化した後に、SPLIT で再度表化することで、CROSS JOIN ができる。
- 公式の例にも乗ってる
- 空のセルも JOIN しちゃうので、入力の時点で弾く工夫は必要。A2:A のうち空ではないものを入力したい場合、A2:A の代わりに QUERY(raw_data!A2:A,"select * where Col1 is not null") を入力すればよい
表の縦結合・横結合 †
- =QUERY({'シートA'!A:F;'シートB'!A:F})
- =QUERY({'シートA'!A:F;'シートB'!A:F},"SELECT Col1,Col2 WHERE Col6 ='対象'")
- 縦に結合したい場合のカンマは「;」横に結合したい場合のカンマは「,」
- クエリの条件指定はA、BではなくCol1,Col2....
- トラブルシューティング
- ARRAY_LITERAL の配列リテラルで、1 つ以上の行の値が見つかりませんでした。→縦結合の場合の列数が違う(例:QUERY({'シートA'!A:F;'シートB'!A:E}))
- 関数 ARRAY_ROW のパラメータ 2 に一致しない行サイズがあります(XXXX となるべきところが XXXX になっています)。→横結合の場合の行数が違う(例:QUERY({'シートA'!A100:F100,'シートB'!A50:F50}))
- 関数 QUERY のパラメータ 2 のクエリ文字列を解析できません: NO_COLUMN: A→条件指定がColの記載になってない(例:QUERY({'シートA'!A:F;'シートB'!A:F},"SELECT A")
AGG(C) GROUP BY A, B を二次元表にする一般的なテク †
- デフォルトでは FLATTEN されてしまうが、QUERY を使うと二次元表に AGG できる。
- 基本
=QUERY(
{data!A2:A, data!B2:B, data!C2:C},
"select max(Col3) where Col1 is not null group by Col1 pivot Col2"
)
QUERY の結果と QUERY の結果を足し合わせる †
TODO
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