概要

  • お家で簡単に,導入予算1万円以下で,基板を作成する方法

作成例

  • LEDチカチカするBeagleBoneShealdの作成例と,その手順(左から右が時間軸)

IMG_8117.JPGIMG_8121.JPGIMG_8150.JPGIMG_8151.JPG

必要工具及び材料

パターン作成

  1. プリント基板(紙フェノール
    • 特に力がかからないなら,紙フェノール推奨.
    • コネクタなどがあり,機械応力がかかる場合はエポキシ推奨(ガラスエポキシはリュータでの切削が困難だが)
  2. フラックス
  3. レーザープリンタ(Canon LBP6240
    • トナーがむらなく綺麗に出るもの
  4. 熱転写フィルム(Presss-n-Peel
    • Press-n-Peelにトナーを塗った領域は,銅板に熱転写可能になる.熱転写されたPress-n-Peel&トナーは,腐食シールドとなる.
  5. ラミネーター(LTA42E
    • Press-n-Peelの熱転写に利用

穴あけ

  1. リュータ
  2. 固定台

手順

  1. Board作成
    • Eagleを利用してBoardを作成する
    • DRC設定(以下は確実性を求める場合.もし攻めたい場合は修正方法もあるので,デフォルト設定で問題ない.)
      • Edit/Net classes...のdefaultのWidthを15mil
      • Clearance/Wire-WireとWire-Padを15mil,ほか10mil
      • Sizes/Minimum Widthを10mil
      • Restring/Pads BottomとTopを13mil
  2. 準備
    • ラミネータのスイッチを入れる
  3. パターンをPnPに印刷(トナーの黒部分がレジストとなる)
    • Eagleの表示レイヤ限定
      • dispコマンドで,PadsとTop(or Bottom)のみ表示
    • コピー用紙に前印刷(印刷される領域を把握するため)
      • 印刷設定は,Mirror, Solid, Blackをセット.
    • 前印刷した紙にPnPを固定
      • 前印刷で印刷された領域の上に,マスキングテープで貼る(パターンにテープがかぶっていないことを確認)
    • PnPを貼った紙にパターンを印刷
      • 印刷設定は,Mirror, Solid, Black,オプション/Basic/Papaer Type/Rough 2,オプション/Advanced/Quality/1200 dpiをセット.
  4. プリント基板前処理
    • スポンジの裏のザラザラした面でプリント基板の銅板を荒らす(もう少し定量的にしたい.紙ヤスリ1200番など.320番は荒すぎてダメ)
    • ドライヤーで乾かす
  5. プリント基板にPnPを熱転写
    • PnPとプリント基板にゴミやホコリがないことを確認し,あったら風で除去する
    • PnPを荒らしたプリント基板にマスキングテープで貼る
    • ラミネーター(温度最高のCモード)に10回通して熱転写(作業手袋必須)
    • 水で冷やしてPress-n-Peelを剥がす
  6. プリント基板のエッチング
    • エッチング
      • Zip Lockにギリギリ基板が浸る程度の量の腐食液を入れる
      • 基板を入れて,Zip Lockの空気をなるべく抜き,閉める.
      • 熱めのお湯を手桶とかに入れて側に置いておく(揺動中に冷えてきたらこれで42度くらいまで温める,高温でのエッチングは厳禁)
      • 揺動しながら銅を溶かす.光ですかして透明になったら終わり.
    • 終わったら取り出して,めっちゃ水洗いする
    • PnPを除去するために,ラッカー薄め液(シンナー)を含ませたキッチンペーパーで強くこする
    • フラックスを塗る
  7. 穴あけ
    • ドリル穴あけをする(Φ0.8mm)

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