目次 †
概要 †
疑問 †
- Nameによって接続可能と聞いたが本当か。
- Valueをライブラリに追加する方法
- ライブラリのSchとbrdの両方の名前がSchに両方書かれてうっとうしいのをなんとかする方法
- ライブラリの中のピンを導通させる方法
インストール †
Ubuntu13.04 †
- 公式ページのDownload→linuxから,シェルスクリプトをダウンロード
chmod +x eagle-lin-x.x.x.run
./eagle-lin-x.x.x.run
vi /usr/local/bin/eagle
#!/bin/sh
cd /home/ryo/eagle-6.6.0/bin/
./eagle /home/ryo/eagle-6.6.0/bin/
cd -
sudo chmod 755 /usr/local/bin/eagle
eagle # Use Free License, Create Directory
Mac †
コマンド †
- Eagleの主要コマンドは20個程度で,習得が容易.
- 必須とは言えないものは名称を()でくくって区別する.
使い方 †
- コマンドを打つ→選択して適用.
- セミコロンをつけると,コマンドの明示的終了.
共通コマンド †
共通コマンド | 省略 | 使い方 |
move [obj] | mov | move->左クリックで移動,objはnameを指定する |
group | gro | 範囲移動:group->move->右クリック→Move: Group→移動→左クリックで確定(delでも利用可能) |
grid | | グリッドを変更する.グリッドを変更してから部品を動かしてはならない.グリッドを変更したら,後で必ず戻す. |
text | tex | ピン番号やPWDの+-のシルク印刷のため |
change | c | あらゆる設定変更.レイヤ,スワップレベル(可換ラベル,0は非可換),ピンの性質(受動pas, GNDVCCのpwd, ioなど),基準線からの距離で選択されるので,選びたいオブジェクトの基準線近くをクリック |
info | i | 情報の閲覧と編集,名前とレイヤが変えられる |
disp | | 特定のレイヤだけを表示する |
Schematicコマンド †
Schematicコマンド | 省略 | 使い方 |
add | a | ライブラリをSchematicに追加 |
delete [obj] | del | 削除 |
wire | wir | クリックでスタートと延長,ダブルクリックで終端 |
copy [obj] | cop | クリックでコピー.もう一回クリックでペースト |
name [name] | n | クリックすると部品の名前を[name]にする |
value [value] | v | クリックすると部品の値を[value]にする |
(bus) | bu | 複数本の配線をSchematicに記述.クリックでバス配線を作る→name BUSSNAME[n..m]とすることでm-n+1本の配線になる→netコマンド |
(net) | ne | bussから末端の接続を引くためのコマンド.バスの端でどのピンにつなげるかを選択する |
Boardコマンド †
Boardコマンド | 省略 | 使い方 |
mirror | | 部品を裏側に持っていくためのコマンド(表裏は表面基板でも超大事.) |
ripup | ri | ripup;で電気的配線を整理する.boardの配線初期化にも使われる.まとめられるところをまとめるなど. |
auto | au | 自動配線(オートルータ) |
polygon | | ベタを塗るための四角形を描画(Keep Orphan & isolate 0.04)->ratsnest |
ratsnest | r | ベタにするコマンド |
hole | | 固定用の穴を定義するためのコマンド(単位はinch) |
(smash) | | シルク印刷の文字のグループを解除する.自由に動かせるようになる |
Libraryコマンド †
Libraryコマンド | 省略 | 使い方 |
pin | | ピンを作成する |
pad | | パッドを作成する |
レイヤ †
- Eagleではレイヤが事前定義されている.役割を覚える必要がある.(参考)
- 主要レイヤ一覧(重要度順)
レイヤ名 | 役割 |
Top | 両面基板の表 |
Bottom | 両面基板の裏 |
Dimension | Boardで自動配線の外枠を規定 |
Document | 画面上に表示されるだけのメモ書き(印刷で表示されない) |
tPlace | 部品形状描画 |
tNames | >NAMEと書いたtextオブジェクトのレイヤ |
tValues | >VALUEと書いたtextオブジェクトのレイヤ |
ライブラリ利用方法 †
- Eagleでは,既成品のライブラリがインストール直後から利用可能.
- ライブラリがない場合は,本ページのライブラリ作成を参照.
- ライブラリをSchematicに利用する方法を二つ提示し,非常によく使う部品のライブラリの名前と場所を例示する.
方法1:Control Panelから †
- 部品探索
- Control Panel->Librariesから*.lbrを探して部品を選ぶ(今回はpinhead.lbr/PINHD-1X2)
- SchematicとBoardの両方が表示される.Boardの緑色はハンダ部分
- Schematicに配置
- Esc二回で中止,右クリックで回転
- 以前ある配線と隣接して配置すれば,配線が自動でつながる
方法2:addコマンドから(推奨) †
- addコマンドでは検索が容易
- 検索は,最初と最後にアスタリスクを入れないとマッチしない.
- "*pinhead*"などと調べる.
主要部品の例 †
部品名 | 場所 | 備考 |
VDD | supply2.lbr/VDD | |
GND | supply2.lbr/GND | |
ピンヘッダ | pinhead.lbr/PINHD-1X2 | |
抵抗 | rcl.lbr/R-US_/R-US_0204/7 | 2mmx4mmでスルーホール間隔7mm |
LED | led/LED/LED5MM | LED4MMもある |
TestPad? | testpad | 単体のパッド |
回路図作成手順 †
プロジェクトディレクトリ設定 †
- Options->Directories->Projectsに,好きなディレクトリを指定($HOME/Documents/eagle/projectなどを追加,区切りは:)
プロジェクト作成 †
- Control Panel-> Projects/projectを右クリック→New Project→名前をつける(今回はsimple_test)
Schematic作成 †
- 新規
- Cnotrol Panel->Projects/project/simple_testを右クリック→New→Schematic
- add, wire, mov, groなどのコマンドを利用してSchematicを描く.
Board作成 †
- Boardを作成
- Board移行ボタンを押す
- Board作成後にSchematicを編集する場合は,必ずBoardを開いておくこと
- 配置
- dimensionレイヤに移って,基板サイズに合わせて外形を描画(dimensionレイヤがルーティングを支配する)
- mov, groを利用して部品を配置.
- 自動配線設定
- 発注する業者に応じたデザインルールファイルをロード(お家の場合は,Clearance/Wire-WireとWire-Padを15mil他10mil, Sizes/MinimumWidth?を10mil, Restring/Pads Bottomを13mil)
- 配線の太さを,シグナルかパワーかによって分けるためには,Edit/Net Classesを変更して,配線のClassを変更する(デフォルトsignal12milpower20mil,お家の場合は全配線20mil)
- ベタ
- ベタを塗りたいレイヤに移る(両面基板ならBottom, 片面基板ならTop)
- polyで描画範囲より広く四角を描画,Keep OrphanをOnにし,isolateを0.04に設定する.
- nameコマンドでpolyの名前をGNDにする
- ratsnest
- 自動配線
- ratsnest; ripup; (ratsnest→ripup;の意味)
- autoで自動配線のダイアログを出す.
- ベタパターンを後ろに優先配置,後に他を配線,としたい場合は,auto->Select->GND[enter]→TopをN/Aして配線禁止にする→Continue→Start→au→Continue
- 表面実装の場合は,BottomをN/Aにして配線禁止にする.
- Continue→Startを押すと,配線の探索が始まる.
- 100%になったら:数スレッドに分かれているので,一番気に入った配線を選んでEnd Job
- ならなかったら:最もキツキツな配線部を見抜いて,それを解決するように部品を移動する.その後,r;ri;autoで,再度自動配線.
ライブラリ作成 †
- 日本の部品はしばしばライブラリがないので,自作の必要あり.
- Symbol作成(=Schematic)
- pinコマンドでピンを作成
- wireコマンドなどで形を描画(infoでレイヤはtPlaceに)
- textコマンドで>NAMEと>VALUEを作る(infoでレイヤはtNamesとtValuesにすること)
- infoで名前をつける
- Package作成(=Board)
- padコマンドでpinに対応するパッドを設定(右から二番目の形のパッド,auto, 0.04inch, angle=0)
- wireコマンドなどで形を描画
- textコマンドで>NAMEと>VALUEを作る(infoでレイヤはtNamesとtValuesにすること)
- infoで名前をつける
- Device作成(SchematicとBoardの結線設定)
- Add SymbolでSymbol読みこみ
- NewでPackage読み込み
- Connectionでピンとパッドの対応を取る
- ValueをOnにする(>VALUEに情報を入れることができるようになる,1kΩなど)
ライブラリ追加方法 †
- lbrをダウンロード(例えばここ)
- Applicateion/Eagle*/lbrにコピー→再起動
ガーバーデータ,ドリルリスト †
- 基板加工機に送るときに,ガーバーデータとドリルリストが必要である.これの出力方法を説明する.
- ガーバーデータ出力
- Control Panel/CAM Jobs/garb274x.camをダブルクリック
- *.out(外形線データ),*.cmp(部品面パターンデータ),*.gpi(レポートファイル).*.plc(部品面シルクデータ),*.sol(半田面パターンデータ).*.stc(部品面レジストデータ),*.sts(半田面レジストデータ),*.pls(半田面シルクデータ,4層の場合),*.2l(2層パターンデータ,4層の場合),*.3l(3層パターンデータ,4層の場合_
- ドリルリスト出力
- Control Panel/CAM Jobs/excellon.camをクリック
- *.dri(ドリルリスト),*.drd(ドリルデータ)
ショートカットの自分設定 †
- @sunaemon氏に感謝
- assignコマンドで、ショートカットを登録できます。
- 回路図だと、add C-2012, add GND, add R-2012, copy, delete, move, net, value
- ボード図だと、group, move, ripup, route 0.254, route 0.3048, route 0.4064
ULP †
PDF出力 †
- DXF出力して、illustratorなどで変更する