#contents *概要 [#j060059b] -ポスター発表で気をつけるべきことなど. *参考文献 [#mc8761a7] -http://tsutawarudesign.web.fc2.com/index.html --伝わるデザイン.素晴らしい.一読すること. -http://shinka3.exblog.jp/6214144 --10秒で売り込め,など短いルール.発表・製作の両方を扱う. -http://takenaka-akio.org/doc/researcher/poster.html --かなり詳しい.論拠付き.発表時寄り. -http://takenaka-akio.org/doc/researcher/discussion.html --発表時の注意. -http://www.riemam.org/nl134_3.html --ポスター製作の詳しいフィロソフィ. *発表時準備すること [#edcbfd2c] -水 -名刺 -論文 --ポスター発表のみでも -ポスターのA4版 -ビデオ -ビデオカメラ *ポスター製作 [#j0593472] **ポスターの方向性 [#w5824e51] -ポスターはそれを前にして説明ができなければならない. --ポスターの論理だけではなく,ポスターを前にして何をしたいかを意識する. -「誰に」「何を伝えて」「何を見返りとして欲しいか」を考える. --その後,要求仕様を決める. --何が内容として盛り込まれている必要があるか,どういう形式を取るべきか, --それにあった文脈のポスターと台本を考える. **ポスターの台本(10s) [#w596e3f1] -研究でやったことを端的にバシッと述べる. **ポスターの台本(30s) [#c5c6dc8f] -観客を引き止めるための30秒. --''全く知らない人に伝えることを想定して,まずしゃべってみることが大事'' -観客の求めていることだけに重み付けしたアブスト. --「背景・手法のコンセプト・結果」や「興味・手法のコンセプト・結果・展望」でまとめる. --分量は,背景<<結果でまとめる(背景をだらだら喋っても意味ない) -キーワードを必要十分に盛り込む. --なるべく短く,単語で.キーワードで重要なところを抑える. --できなければ文でも良いが,なるべく短く. ---「〜はーにとって…と…が区別できず不十分な精度である」→「〜はーするには粗すぎる.」 -精密に書こうとし過ぎてはいけない. --のっぺりとしてしまう.面白い部分を端的に述べなければならない. --ポスターの台本はアブストそのものではない.精密なことはポスターに書いてあるし,あとで言えば良い. -これから説明することを先に言及する --相手の頭に論理構造の骨組みを構成できる.口頭発表では特に,強力. --「わかったことは2つあります.1つ目は〜.2つ目は〜.」 --「わかったことは2つあります.〜と...です.」 --「これから手法を説明します.」(精密な発表時) -こんな感じ --「この研究で特に面白いのは,これとこれ(どや」(簡潔の畳み掛け) --「〜と〜はやられてないからやった(どや.」(新規性) --「普通はこう考えられていたが,こうだったのがすごい(どや」(対立仮説を持ち出す) --「今まではこれしかできなかったが,これも出来るようになったのがすごい(どや」(質的変化,画像認識で犬の認識から犬の種類の認識への移行など,素人目でも分かる) **台本の確認 [#ja563084] -''喋ってみる''.超重要. --喋ってみると,どの情報が足りないのかが明確にわかる. -[[文章の作り方]]参照 *精密なストーリー [#m2bba491] **演繹される性質 [#jc10940c] -目的:一読して伝わらなくなるので,「従来手法を超えた〜を」みたいなのはありえない. --目的は研究上の目的より少し抽象度を上げて,伝わるようにしないと意味がない.先行研究との具体的な差分ではなく,それの意味にみんなは興味がある. --穴がなかったので掘りました,ではだめ **ストーリーの大枠 [#c11d4f04] -研究自体のストーリーの大枠は,常に「背景→先行研究→目的→手法→実験→結果→結論」. -局所的な面白いストーリーは,社会的学術的に重要な課題の関係性の記述から生まれる. -TIPS: 〜の部分問題として…というのは良くない.まだやっていないことに依存するのではなく,それ自体がストーリーとなっていたほうが良いから? **使える情報 [#a942a58f] -目的で使う情報 --タイトル,先行研究 -結論で使う情報話し言葉 --タイトル,方法,考察考察 **関係の記述 [#z8519638] + 【論理】的に繋げる. --論理はコンパクトにまとめるときに便利. --だが,それだけでは角がなくのっぺりとしており、ふーんとなる +【網羅】的にIFを列挙 +【整理】を長短や性質について行う +【抽象度】の同一性 --重要な問題との関係を述べる +【論理抜け】の存在の認識も,展望や背景のレベルでは関係になる --論理的な穴や,まだやっていない穴,まだ調べていない穴があってもいい.それを認識していることを言えば,網羅的に考えていることを主張できる. --あまりに穴だらけなのは良くない. **ストーリーの確認 [#l09ea145] -他の人の発表だと思って,指摘モードで論理を見る. --「なんでそうしたの?そうした必然性は?」とか. -従来研究の問題点までで,その後どういう研究をするのかがわかるのが良い発表 -抽象と具体がわかれているか.抽象→具体の順番で述べられているか. -言葉が足りていなかったりしないか. **形式的な拘束 [#jdf4b140] -背景と目的 --社会的背景は除外 -方法に仮説を明示し,それを検証するための戦略を書く. --その道具だてとしての方法を記述. -実験&結果 --小結果のタイトルは,考察をキャッチーにしたもの. --小結果の内容は,「目的&方法,結果,考察」が明らかになるように -結論 --目的に対応してかつ考察を要約したもの --結論の下には考察を適当な粒度で記述. --質的に違うことを同じ内容に突っ込むときは,目的の方がより広範になる.そうでなければ,目的と同じレベルの対応を取る. -Tipsは別色で囲んで説明(赤ちゃんロボット,正準相関分析,運動カップリングなど.) *ポスター印刷 [#i621a92d] -問答無用でRGBで印刷すること(写真が入ってる場合はRGB一択) *個別の抽出 [#le3fa434] ***y先輩(ASSC2013) [#kc21af5a] -ブロックはきちんと左右を揃える. -Abst --文字いっぱい.自分がいない時にも読んでもらえるように? -Intro --(-言う事 --言う事論拠1 --言う事論拠2)x2→ (-Problems (1) 問題1 (2) 問題2)→目的 -Method and Materials --図をいっぱい貼って,その説明を文字で突っ込みまくる感じ.文章は一切使っていない. -Experiment and Results --一番上に結果を文章で箇条書きにする.箇条書きにした部分は,色付き背景で強調. --論拠となるデータを下に配置して,上から下を参照するように促している! -Conclusion --簡潔な文章で箇条書き. ***y先輩(BrainMindWorkshop2013) [#rb6cffe4] -背景&目的 --目的のできていない部分を図示し,未知の部分に?マークをつけている. --「背景」などの字の右側に?に相当する目的を書くことで,省スペースかつ目的を上に配置している. -方法も,概要を文字で説明している. -結果 --実験方法,評価方法,結果にわかれている. --結果は6つあるのか?色分けの基準はその接地の粒度なのだろうか? ***y先輩(akachan2012) [#ud53d46f] -intro --箇条書きで先行研究説明,目的(色付き背景強調) -method --仮説先ありき,(色付き背景強調), セットアップ.図メインで,単語と文章で説明. -Experiment and result --三つあるので,三段落.それぞれに「目的・方法,結果,考察」がついている. -Conclusion --全体の結論→結果3つ *フラットデザイン [#hc5968b7] -[[参考>http://www.slideshare.net/yuudaitachibana/creators-meetup-8]] -質感や立体感のない平面的なデザインのこと. -Skeuomorphismと対義 -スキュアモーフィズムとの対比 --本質的ではない装飾的部分をそぎ落とすことができる. --装飾が文字で置き換えられる --英語と相性がいい(日本語は文字そのものが複雑で合っていない) -実際的な特長 --1カラム+グリッド(色を変えてコンテンツの違いを表現)が多い --写真やグラデーションが映える --フラットな状態から情報を足して,ユーザの満足するものにあわせていく,というスタイル --リアリズムをスキュアモーフィズム以外で埋める→文章が多くなる -[[WebPageのフラットデザイン>http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1403/28/news147.html]], -特徴 ++vividな色を利用する ++アイコンを使わない ++グラデーションは使わない ++影を付けない ++背景画像を使う ++文字の大きさや濃さで階層構造を表現する -色 --[[やわらかいもの>http://codepen.io/bennettfeely/details/IjHFs]] --[[きついもの>http://codepen.io/reimersjan/full/andhe]] -学会ポスター --http://blog-imgs-47-origin.fc2.com/d/i/d/did2/IEEE_P2P_2011_Poster_RoutingVisualizer_500KB.png *伝わるデザイン [#ve1e1091] -具体的なデザインが大量にある. --http://tsutawarudesign.web.fc2.com/sakurei.html **レイアウト [#ef40c22c] -[[参考>http://tsutawarudesign.web.fc2.com/miyasuku1.html]] -全部を「揃える」 --センタリングは1文1画像の時に,しかも限定的に効果的,難しい. -''センタリングではなく「左揃え」'' -情報を「まとめる」 --論文はfig.2とかで参照させるが,ポスターは文字と画像の距離などで結びつきを表現 --他の情報に比べて,相対的に近く --囲わなくて済むなら,囲わない. --「色でグループ化」することもできる. -スペースをうまく使う --情報の階層構造をスペースの量で表現 --全体的にきつきつにならないように,枠ぎりぎりには配置しない. --''枠と文字は別に作る''.テキストボックスに色をつけるのはNG -強調の方法 --色をつける(かなり目立つ) --太い文字をうまく使う. --大きい文字をうまく使う. --書体変更 --下線,I字見出し,L字見出し --斜体(英字のみ) --(3つ以上の併用はごちゃごちゃする) --明朝体の文章での強調箇所にはゴシック体(文章内の重要な単語限定) -強調で十分構造がわかるなら,段を作る必要はない. -(パソコンより自分の目で合わせる方が良いこともある) -タイトルの真上,真横に内容を書かない --真横は良くね? **色彩と配色 [#cbd8030c] -コントラストをきちんと確保する. -明度が同じ色を背景と文字などに使わない.(使うとハレーション現象というチカチカを引き起こす) -色を必要以上に使わない **文字の枠の付け方 [#qd2bd090] -同じ文字を2つにコピー. -一つを加工して枠をつける.それにもうひとつを載せて,合わせる. **グラフは凡例をなくしてより直感的に [#k3d7dc0f] -凡例書くなら,色をあわせてグラフの隣に併記したほうが良かったりする. -円グラフも. -論理的に複雑な情報は図解して,矢印,ベン図などでわかりやすく. **文字と文章 [#gfefda9e] -数字は大きく,単位は小さく --数字は色をつけてもいいかもしれない. -和文にはなるべく全角の記号を使う -( )の代わりに「|」(縦棒)を使う --カッコは格好悪い. -コロンなどの記号もなくせるときはなくす --コロンの簡潔な方を見出しにしてしまうなど. **図の綺麗に仕方 [#c90fb206] -具体的な編集方法も書いてある.http://tsutawarudesign.web.fc2.com/kakkoyoku2.html -色は対比するが,赤と青,薄い青と濃い青,などの対比があり得る. -列数が多い表では,一列ごとに背景の色を変えるなどの工夫もあり得る. -引き出し線は細く規則正しく. **図形と挿絵 [#o02cde0d] -塗りと線の両方に色を付けない.http://tsutawarudesign.web.fc2.com/kakkoyoku3.html -異なる種類の図形の併用をなるべく避ける --思ったよりも,かなり統一感が失われる. -楕円を使わない. --中に書いてあるものによって印象が大きく異なる --ちゃんと文字をかこうことができない --四角で代用すべき -四角のカドのrは統一 --楕円に近いと汚くなるので,そんなにrがタテヨコに比べて大きくなりすぎないように -矢印の先や,吹き出しの尖ったところの大きさも揃える -矢印は元のオブジェクトの背景色と同一に. --あまり目立ちすぎないように. -あまり丸みと枠をつけすぎない! -スライド間で統一感のあるデザインにする **配色 [#o694ef89] -使う色は4色まで.テーマ色を事前に決める. --背景白,文字黒,メイン緑,強調赤 --背景黒,文字白,メイン黄,強調橙 -3色で作るとフラットになってシンプルで見やすいものになる.強調を太文字などで行う. -彩度下げる. --目に優しく. -黒は真っ黒より少し灰色目の方が綺麗. **その他 [#f07d3732] -アイキャッチャー --大きめなタイトル,目立ちめなロゴなど. -図の配置がしっくりこない時 --境界が曖昧な画像に灰色背景などの四角で囲う. -色の使い方 --色を使うか,色合いに意味がなければ,灰色を使う. --具体例 ---枠なし+単色+白色文字 ---灰色枠+白背景+灰色文字 ---枠なし+灰色背景+白文字 *発表時の注意 [#hef39d2e] -ポスター発表は対話的. -初めに10秒で何をする研究かを説明して,その後具体的な方法に入っていく. --3秒→30秒→3分,などと言われる. -なるべく,多くの聴衆を作るようにする. --「一人ばかりしゃべっている場合」 ---すみません,後ろの方見えます? -ちょっと興味を持っていそうな場合 --「よろしければ説明しましょうか?」 *持ち物 [#jc74d043] -論文の紙媒体10部くらい -ポスターのA4版20枚くらい -名刺 -(履歴書とかも持ってく) |