概要

  • 博論の手引き
  • 昇進し続けると、ガチのロジカル対決になる段階がどこかにある。論理的に説得し続けなければいけないような世界になれる訓練

卒業しました。

  • 博士課程、成果が出てる云々よりも、自分のやっていることがこの世界に役に立つという信念のみが駆動している
    • しかし、それが希薄だったので辛かった
    • 僕は、僕の研究が今後の研究者が一回くらい使うかもしれないし興味を持つ人はいるだろうなあ、という信念はあったけど、それが世界のデ・ファクト・スタンダードになるとはサラサラ思えなかった。
  • 僕はもともと博士課程に進む気はさらさらなかったし、当時博士課程に何故進んだのか、どう想い出そうとしても思い出せないし理解できない。
    • 当時は特に、研究を思い出すと吐き気とめまいで体調を崩し、研究室に行く電車に乗ったあと、乗換をするまもなく、帰宅するほど研究アレルギーであった。
  • お金の余裕は心の余裕に直結する。
    • 僕の直感として、お金を稼ぐのは(少なくとも年1000万円は)両腕がなくならない限りは容易であるというのがあった。その意味では博士課程に進んでも別に死にはしないだろうという直感はあった。
  • 完成度を60点から90点、90点から100点に上げていく努力にも敬意が払われ、「やりすぎ」が否定されることはない。
    • フリーランスに関しては、そもそも何で僕がこんなことやらなきゃいけないの?教科書読めよ、みたいなのがあって辟易していた。
    • 将来こんな人になりたい、という欲望すら失われてしまった
    • 僕にとって、就活は全く苦にならなかった。就活が忙しいと言っている人が理解できない
    • 何をやるか、より誰とやるか、が重要

残り単位数

  • 2017/11/07段階で、修士からの単位移行をするとあと3単位、そうでないとあと5単位必要(倫理教育・GCL英語演習の単位は含まれていないので、もし倫理教育に単位がつくならばもう少し少なくてよい?)
  • 例年、平成29年1月16日あたりに掲示板・メールで単位移行願いの手続きのメールが届く

参考

研究の日本の現状

日本外国
博士の知名度親ですら博士を知らない
博士後のお金平均25万円/月、社会保険無ボーナス無し、1割厚生年金なし、3割通勤手当なし
博士持ちの社会的強さ民主党政権が「理工系博士課程修了者の完全雇用」=失業対策が行われるレベル博士を持たず研究・開発は、無免許運転扱い
博士の評判「博士って、自分が面白いと思った学問っぽいことをかなりやり込んでしまって、その内容に関しては世界でも指折りのオタクである可能性が高いけど、それ以外の事はほとんど何も保証しないわけ(ってか、お察しください)だしな。英検3級では数学の能力はわからないのとほぼ同じ。」「「フリーター生産工場」として、労働力を市場に提供している。」
博士候補生のお金優秀な人の中の更に20%の人が20万円/月を得られる
博士の進路2000年1/4が自殺・ニート。10%公務員,16%無職,8%自殺・行方不明(平成10年, 11000人)
博士の進路2013年1/4が自殺・ニート。公務員不明,14%無職(無職+その他),7%自殺・行方不明(平成24年度, 16000人,絶対値としては増えている)
修士号理系なら取っとくと就職に有利博士号をとるまでにドロップアウトを余儀なくさせられた人のための学位

博士課程のメリット

  • 10~20年以内で何度も海外に出向くチャンスをもらえる人はほとんどいないでしょう.この違いは,想像以上に大きいものです.
  • 博士課程の意義で多くの社会人が認めるのが指導体験です.
  • ほとんど制約のない状態で,さて自分は何をしようかを考え,それを組み立てる人生唯一のチャンス。人間の真価はそこで決まる.
  • 深く理解するとはどういうことかが体感できることである
  • 研究するとはどういうことかがわかる
    • 上質の研究を遂行した体験があってはじめて、研究というのはどうでなくてはいけないか、よいラボというのはどういうものかが分かる。
    • さらに、広い意味での研究の進め方が分かる。
    • 世界の研究者との人間関係の作り方、競争の知り方と競争の仕方
    • 当該研究一つ一つだけではなく、ラボとしてのプレゼンの仕方

生き延びるために

  • 自己管理し,着実に研究にあたる心構えが第二条件
  • 雑用しない
    • 次に何をしようかと考えること以外は全部雑用
    • ところが雑用も結構楽しい.講義や講演でみんなに自分の考えを伝えること,学会の活動をすることみな楽しい.本当に大切なことを見失ってしまう

博士課程の適性

  • あなたの夢を語れと言われて,一つも言えない人は研究者には向かない.

博士過程のスケジュール

  • Dのスケジュールについてきちんと理解
    • 11月に予備審査
    • 予備審査の1週間前には論文提出

  • 博士学生の企業修飾
    • 「能力に再現性はあるか」
    • テーマが変わっても、指導教員のサポートがなくなっても、業務と並行しながらでも論文が書けるか?
    • 問題を見つけるとき、行き詰まったとき、査読返ってきたときどうしたかが関心事になるのは必然よね。

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