概要

  • 個人的な思想と、怪しいが妥当と思われる思想
  • 思想は言及であるべきで、ふわっとした感情はフルセンテンスで言語化される必要がある。

目次

七つの大罪

虚栄

  • 虚栄・見栄は単純にコストがかかって実益にならないので避けるべき。
  • 自分が虚栄と認識しているものが、他者から見ると卑下に見えることがあるので、他者視点で自分を見ることでそれをマッチングさせ、自信へと昇華させる必要がある。

嫉妬

  • 嫉妬をしてもしょうがないと思いつつ、英語圏で生まれた人間に対して嫉妬を持っている。
    • このことは本気で嫉妬と僕が向き合ってきたのではなく、嫉妬になりそうなトロフィーをかき集めて生きてきたことを示しているかもしれない。

怒り

  • 原因自分論で考えると概ねの怒りは自分に向く。他者に怒ることは無いが自分に怒ることはある。そのような場合、怒りを反省に変えて次に備えるしかない。あるいは、自分への期待値を高く設定しすぎている。

悲嘆

  • 悲しいことは罪ではない。

強欲

暴食

  • 人生で食事を食べられる回数は寿命*食事回数で上から抑えられ、また老いると食事体験は悪くなる
    • 若いうちから美味しいものを食べていこう
  • 味覚機能は50歳頃から低下し始めます。
    • 乳児の頃は約10,000個あった味蕾も、成人になると約半分の5,000個になり、高齢者では、乳児に比べて半数から1/3程度まで減少します。
    • 味覚障害の患者さんの半数以上は、65歳以上の高齢者の方となっています。
    • 薬の副作用による味覚障害は、高齢者の味覚障害の中で最も多い原因で、特に長期間、複数の薬剤を服用している高齢者に多く見られます。味覚障害の原因となる薬剤は約200種類あり、降圧剤や糖尿病薬、抗がん剤、抗てんかん薬、気管支拡張薬、抗うつ薬、鎮痛解熱薬、抗アレルギー薬など様々です。こういった薬剤は腸で亜鉛の吸収を阻害してしまう、亜鉛を欠乏させてしまいます。

淫蕩

  • 正直あんまり性欲が強くないのでよくわからない

人間の最も貴重な財産は時間である

  • リソースは有限
    • という前提を共有できないと議論が成立しない。優先度は必要
    • Priority (広さ) と Severity (深さ) を考えてトリアージせよ
      • 例: 義足ビジネスは、義足が必要な人の広さは狭い(少ない)ものの、一方彼らが感じる痛みは強いが生きていけないほどではない→P3S2 のように
    • 誰も彼もが使えるサービスではなく、利用者を限定したサービスにすることでコストを削減する(例: 郵送・FAX はサポートしない。銀行の窓口手数料は 5000 円とかにして、インターネット手数料の差を激しくする。)

正しさ

論理

  • 可能な限り例えを使わない
    • 例えを使うことによってわかりやすくする時、何の情報が落ちているのかを考えなければならない。これは非常に難しいテクニックなので、たとえを使って伝えるときも理解するときも、長期的に損をする可能性が高いので、可能な限り避けるべき。
  • 言葉は正しく使う
    • 適切な表現を使うこと、適切な表現を使っているかを詳しく検査することが重要
    • トレードオフとして、適切な表現が過度に攻撃的になることで語気が強くなる問題や、自分と成果物を分離できていない未熟な人に対しての配慮が挙げられる。
    • アンチパターン: 終身雇用はこれ以上持続できない、みたいな話が話題になりましたけど、そもそも日本の企業には定年があるので最初から終身雇用ではありません。

正しさの裏付け

  • 正しさの裏付けの仕方は文化によって異なる。
    • 科学者、記者、裁判官、神学
    • この文化によって異なる正しさを混ぜずに、それぞれの正しさがどの文化によって裏付けられているかに意識的でありながら、陰謀論にハマらずに扱うことは非常に難しい。

自他

  • 大人の資格として大きいことは、自他の区別をつけることである。自他の区別には二段階あり、
    • 一段階目としては、自分と他人は全く別であるということ。たとえば、自分が快適・不快だと思っていることが他人も快適・不快だと推定できないということ。この自他の区別がついていない場合、他人の価値観を過度に抑圧することになる。
    • 二段階目としては、自分と自分が作成した成果物は全く別であるということ。この自他の区別がついていない場合、人格否定と成果物への批判が区別できなくなる。
    • 通常、自他の区別はアカデミアで研究活動を通じて獲得されるものであるため、アカデミアでの成果や経験を持つ人を集めると上記の人的教育コストが下がる。
    • 一方で、自他の区別がついていない人が多い組織では、特に個人と成果物の区別がついていない人が多い可能性が高く、小戦争を繰り返して信用を失ったり時間的精神的な負荷がかかったりすることを防ぐために、特別の配慮を要する場合がある。

政治・宗教・野球

政治

  • 国家による福祉の必要性
    • 日本国憲法は、文化的で最低限度の生活を保証している
    • しかし、人は助けたいものしか助けない。金のなくて醜くて汚いおっさんに手を差し伸べない
      • 「貧しいホームレスを助ける募金」「殺処分される猫ちゃんを助ける募金」があったら「マジで猫ちゃん募金」が圧倒しそう。弱者救済を情でやると人間は小汚いオッサンよりネコチャンを優先的に救ってしまう
      • 市民感情とか人情というものに重きを置くべきではない

宗教

  • 無根拠に何かを信じる能力を持っている人が神を信じることができるし、無根拠に何かを信じる能力を持っている人がワクチンの妥当性を適切に判断できない。宗教に傾倒できる理由とは何だろう?
  • 陰謀論と宗教の区別がついていない。「世界で私だけがこの事実を知っている」という傲慢さが陰謀論につながる
    • 反ワクチンは、真の科学者が行う研究のように脳汁が出ている。世界で初めて自分だけが世界の真実を知っている
    • アートの本質を知っているんだぞと偽物を掴む愚者も同じ
  • 気候と遺伝子が思想と宗教を規定する
    • イスラムは砂漠気候に流行りがちだが、これは扶翼な大地がなく豚のように人と食料が競合する動物を禁止したり、子供を増やさないように女性の肌を覆ったり、一定の合理性がある
    • アジア人の体はインスリンが少なく脂質を分解しにくいため、食が細く、エコと牛肉食を結びつける発想に乏しい(日本は世界22位とはいえ、4位のアメリカと比べると1/4程度であまり食べないので…)

野球

  • スポーツは虚業

酒、金、女

  • 世界で最も人類を害しているドラッグ
  • なぜこんなものが合法なのかが理解できない(酒税を 5 倍くらいにしたほうがよい)

  • 金は思想を規定する
    • 金がないと正しいことが言えない
      • 頭が良いか有能かという軸の以前に、経済的に自由かという基準を入れないと、正しいと自分が思うことを発信できないやつなあ…(ひろゆきさんは経済的に自由なので好き勝手言える)
      • 個人が経済的に自由だということはありえるが、組織は企業である限りは難しく、経済的な自由な組織って国くらいしかないんじゃないかと思う。といいながら献金とかいう謎システムのせいでそこにも利益排反が生まれてて、正しさとはって感じるけど…
    • 人間のあるべき姿を語るのは裕福な人の特権
      • お金に心の余裕があるから人のことを気に使えてよかったですね~みたいなのは思想にいれるべき
      • 優生思想やダイバーシティに反する行動など、いかなる思想であってもそれらを批判できるのは裕福な国や人だけ
      • それサバンナでも言えんの?は良く地政学と思想のつながりを無視することへの警告している(なぜ砂漠気候でイスラム教が流行るのか?)

  • かわいくて大好きで頭が良いつまぴと結婚できたので勝ち組です。

人権

  • 優勢思想と人権侵害を混同するな
    • 優生思想=「有能」な遺伝子を後世に残すために「無能」な遺伝子を積極的に排除することを是とする思想
    • 単純に、「めちゃくちゃ無能で本当に何もできないクズ人間であっても、最低限の文化的生活ができるべきである」というような、生活保護・ホームレスの積極的排除のような普通に人権侵害のケースについて、優生思想を混同するのはよくないと思う

時間

  • 人類に与えられた最も貴重な財産は時間である。
  • 時定数の差によって最適解は異なる。
    • 人は施策が、全て今に対するものだと勘違いしがちだが、実際には超短期・短期・中期・長期のそれぞれで正しい行為は異なる。例えば、お金をパチンコに使う行為は楽しさを得るために超短期には合理的だが、長期には依存症を進行させ富を損なうため、非合理的である。
    • 未来において正しい行為は、バッシングされ、信用を削る行為。僕の回りだけでも、信用だけは削らないような文化を作ろう
    • 日本ではどれだけ良いことをしたかではなく、どれだけ悪いことをしなかったかで決まりがち。だから未来において正しい行為をしにくく、未来の話をしないから現在や過去を批判される。
    • 悲しい事が起きた、どうすれば良い?に関しては時間が過ぎるのを待つしかないからペット買うなりもの壊すなりするしかない

差別

科学

  • 検証可能な知と反復可能な知が科学に含まれる
    • 反復不可能な知を科学から除外してはならない
      • 反復可能な知と反復不可能な知の二つがあり、理系と文系に大別されるが、ロボティクスのような n = 1 の研究が眉唾なのは反復不可能な知に近づかねばならないという強迫観念によるのではと思う
  • 概ねの事象の根本原因はだいたい同じになる
    • 世の事象のほとんどは根っこが同じなので、「広く浅く」という言説は非常に空虚で、深く潜っていくと結果的にどんどん広い専門性が形成される

陰謀論・疑似科学

  • 読解と裏取りが陰謀論と疑似科学を信じることへの予防策
    • しかし老いると脳が劣化して突然陰謀論や疑似科学にハマる可能性が非常に高くなる。

陰謀論

  • 政治の話をする上で陰謀論の避ける方法として、どのような体系の裏取りの仕方に裏付けられているかを自覚し明示し続けるということが必要であるように思える。科学では、反証不可能性に応じて信頼度を重み付けするが、程度問題で論文への信頼性は人によって異なることから陰謀論に似た疑似科学に繋がる
  • 例えば政治はジャーナリズムなどで裏取りをするのだろうけど、アクセス可能な情報源が突然消されたり修正されたり有料だったりして、自身の体験や記憶だけではなく何らかの共通知として政治を語るためのプラットフォームがない限りは、陰謀論とそうではないものを区別する術を持ち得ないのでは

疑似科学

  • 疑似科学を作るのは 10 分、否定するのは 10000 時間
    • 作るな、信じるな

教育

  • 教育は最もコスパのよい投資
    • それに気づくことができるのは教育を受けたものだけ
    • だから国をあげて教育に力を入れる

詐欺

  • Web3 とか Industry 5.0 みたいな、実現していないものに対して番号を与えてあたかも訪れる未来のように語るテク、ポンジ・スキームみたいな感じの名前を付けて注意喚起したほうがいいと思う

未整理

  • 実行力はサラリーマンとして重要だが、「よくわかってない人にも将来への期待を持たせられる」スキルが資本主義ハックのすべて
    • 学生からサラリーマンとして生きてると評価軸は実行力だから、この実行を伴わないハッタリみたいなスキルは伸びる機会がない。むしろ道徳や正義に反する詐欺だ的な感情を抱えて距離を置きがち。しかし実際に桁違いに豊かになっているのは、期待形成をハックしてる人たち。
  • はじめからなるべく挑戦的なことをして失敗すべきだが、問題が複雑ならば問題の理解を重視し保守的になる必要がある。
    • 守破離(~= ベイトソンの学習階型)でいきなり破をやるのは失敗を多く経験できるので良いが、複雑な問題ならば破より先に守をきちんとやったほうがいい(チンパンジーは先に破をやり、人の子供は守から抜け出せないのは進化的な結果(われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか』))
  • 社会的に悪影響な意見を発信することと「個人の意見だから言わせとけ」への間
    • 思想と勧告は異なる(「私は〜と思っている」「あなたもそう思うでしょ?」)
    • 「そこら辺の人」が社会的に悪影響がある発言をしていても、それは憲法で保証されている思想の自由と表現の自由の範疇におさまる。
    • しかし社会的発信力がある人が、社会的に悪影響のある発言を個人の意見の形であっても発信すると、それは実害につながる可能性がある。
      • 「ホームレスや生活保護者は怠け者なのでに自分の税金を使ってほしくない」→生活保護者への批判や殺人を誘発する可能性がある。そもそも前提が間違っているし、やむを得ない事情がある人(過去犯罪を犯しているので生活保護すら取れずホームレスになっているなど)もいる。
      • 「トランプはまだ大統領なので国会議事堂に突撃したほうがいい」→テロなどを誘発する可能性
      • 「マスクつけるのは自分の感染リスクを下げるのではなく自分が感染していた場合に他人の感染リスクを下げるだけ」→群衆は愚かであることを利用した戦略の効果を下げようとしている
    • 明らかな前提の誤りを正すのは前段階として行うとしても、「社会的発信力がある人が個人の意見として社会的に悪影響があることを言うことを許容する社会」と「思想・表現の自由」の間にはトレードオフがある。
  • ふわっと雰囲気で物事を語るな
    • ふわっと雰囲気で物事を語る文化、団塊世代にあったのか、加齢による能力低下ないし自己の体験の過度の一般化なのかは気になる
    • 常識・社訓・社会人・経験何年・政治家たるもの、とかで人を支配しようとするおじさんのゆるふわ言説にうんざりしていて、学習性無力感を感じている若者は多い気がする。
  • 義務教育
    • 学校教育とは、教科書を自分では読めない人のために実施されている
  • 「勉強しないと将来苦労するよ」ではなく、「学ぶ楽しさ」であったり、「楽しく学ぶ方法」
    • 勉強は好奇心ドリブンであることを理解しなければならない
  • あるべき
    • やりたいとあるべきは区別しないといけない。
    • 自分はこうしたいしたくないを大切にするのは自由だが、あるべき=他人にこうさせたいさせたくないと思ったらそれは宗教。どちらのあるべきに向かっていくかのディレクションは宗教なので、それら同士で戦っても話が合わず、多数決以外の選択がない。選択的夫婦別姓など
  • 議論の俯瞰レベル
    • あんま俯瞰して考えると、宇宙ハムスターになって徐々に「人間の身体と精神は、世界の物理法則という名のシミュレータに従って動くにすぎない木偶だにぇ…」と何も言えなくなってしまうので、塩梅は考えないといけない
    • 世界 > 数学 > 物理 > 人間 (as 動物) > 社会 > 日本 > 会社 > 友人 > 個人
    • スケールが小さいほど情報が増えるので、語れることが増えていく
  • 信用は中長期の合理性に宿る
    • 信用には予算がある。短期の施策を成功させると信用が貯まるので、この信用をより不確かな長期な施策を打つ時の避け得ないバッシングの対価としよう。
  • 慣れ
    • 人間は飽きるようにできていてバグった有能だけ研究者になる。トップの研究者でも、同じテーマを人生かけてやり続けると、すごいと称賛する
  • 思想のアンチパターン
    • 単一原因論: 勇者と魔王の関係を前提にするな(アベガー、原子力ガー)
    • 二元論: 複雑なものを複雑なまま理解することを放棄するな
    • 他人に説明を求めるな: 「本当に賢い人は難しいこともわかりやすく説明できる」という言説は、「ちゃんと賢い人に説明してもらいさえすれば難しいことも私に理解できるはずだ」という思い上がりもあるように思う。
  • 情報発信
    • 以下のせめぎあい
      • 自由なことを発信させろ
      • いい年こいて人のことをバカだの悪だの幼稚な言葉を使って人に悪い気分を与えて何か自分が賢いことを言っているかのようにアピールしたりする下らない大人になるな
  • 成功者を攻撃するな
    • 成功者を攻撃するのは、不毛だし、成功者の足を引っ張っているので社会的に害悪
    • 努力によって成功した他者を攻撃するのは最悪の選択。
  • 無能
    • 無能で説明できることに悪意を見出すな、老化で説明できることに無能を見出すな
  • 自分の代わりはいくらでもいる
    • 本質的にはそうだが、代わりを見つけるためのコストは高い。会社が社員を雇うために人材会社に年収の 1/3 を支払っている。年収 600 万円の人なら行って返ってで 400 万円の損失が発生する。さらに面接などのコストを考えるとより厳しい。
  • 仕事
    • 普段の訓練で可能な限り広く浅くいろんな知識を学び、いざ業務でやるというタイミングでどれだけ早く専門家になれるかが問われている。
    • 何の専門家が求められているかもわからないし、そういう機会があったとしてそれに飛びつけるための刃を研がなければならない
    • その意味で、CS だったり基礎的な部分の理解をしっかりしておくと、専門家になれと言われて素早く専門家になることができるようになるので、やはり基礎が大事
    • 組織に所属するのなら、組織での働き方を学ぶことで、組織で自分の希望を通す方法を学びましょう。さもないといつも人生で、細かな衝突を繰り返さなければなりません。小戦争を繰り返さないように文化を学ぶべきです。

怪しい思想

  • 環境配慮のためのベジタリアン
    • 日本人の一人あたりの二酸化炭素排出は年間7.6トンで、野菜食で削減できるのはそのうち0.3 トン(4%)
    • 世界の排出量の畜産は15%を占めており、牛畜産が9%
      • 日本では 4% しか減らないが、世界標準では野菜食にすることで 9% 減る?
    • 世界の肉の消費量は年々増えている
    • エコがクールだ、と思う分にはいいがそこから選民思想になるのはやめたほうがいい
    • 家電等の省エネと野菜食、どちらが取り組みやすいかは人による

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