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疑問

エンジニアサイドからすると、標準が性能ではなく素材のレベルで決められているというのは驚き。 c-markは札みたいなもので、偽装不可能な形式にしなかった理由がわからない。というか、c-markって商品につくものなの? 理系的な視点はどれくらい取り入れられているのだろうか?結構理系っぽい人がいるけど、僕の感覚とは結構かけ離れている。 どうすれば国際標準をよくできるか?という視点で議論するような機会があると良いとおもう。 ロゴに生成的暗号化みたいなものを作れないかなあ。リアルには偽札。消費者が確認しやすいようなバーコード系の技術があると良いね 第三者機関が不正を行うケースはありますか プロセス系認証はどれくらい使われる?森林伐採はしたほうが儲かるし、認証を取ったからビジネスが生きゆかないみたいな話がかなりありそう



メモ

Suica導入に外国が待ったを書ける FeliCa?が国際標準に触れているのではないかということで国際提訴された(が、Suicaに適切な国際標準がなかったので、むしろFeliCa?が国際標準の母体となった)

JISの収入源の60%は出版量 予測可能性を付与するための標準 基準と認証の違いと相補関係 規格は作っても使われないと意味がない=互換性・相互接続性、品質・安全、計量単位、排ガス正低、品質マネジメント 認証は、法令・基準で定めている基準に適合していることを評価・実証すること 「当社試験によれば」みたいなのは第一者認証と言って意味がない やすかろうわるかろうの時代にはJISマークが重要な役割 認証は古代メソポタミアでは為政者の命令の正当性を印鑑の印影で担保(第一者認証) 産業革命以前の認証:承認は賞品の目利きができることで一人前(節、職人。買い手としての第二人者認証)、庶民では「噂や評判」が認証の代替 産業革命後、多様すぎる工業製品が多数の製造者で製造、目利き・評判の破綻 「これ大丈夫?」という保証が社会で必要になってきた 最初の第三者認証は、ロイドレジスター(英)1760年創業、ビューローベリタス(仏)1828年などの、船舶の形態、性能、装備品を検査認証する会社。本当に行って帰ってくる船なの?という審査。これらは現代でも代表的な認証機関 政府・軍需では、ボイラーの爆発事故が頻発し、ドイツで1872年にドイツでテュフ・ラインランドが創立。 電気では火災保険の支払いが増えて困るなど「画期的な利器」「危険だから禁止」の中でUnderwriters Laboratory(が創立) 20世紀では、社会・国民の安全のための規格・認証制度を作ることが一般化した。 経済的動機での認証が、貿易・販路拡大・不良品排除の目的での認証制度が行われている。これは昔は安かろう悪かろうの日本だったので、政府が責任を持って外国に輸出するための機関。(絹織物検査所。現在では石油ストーブの発火などの広告をだしているNITE 1928年) 日本はキャッチアップ国なので、国家規格は大臣が認定権限を持っている。しかし、アメリカ・イギリスでは国家認証機関自体が民間で、国家が国家規格を作る権利をその企業に与えているという状態 世界で一番大きなSGS(スイス)では、国際百貨店型になっている。穀物検査、鉱物、原材料、石油、技術会社の取り込みによる検査の高度化、環境関係の検査、ライフサイエンスなどのハイテク分野など、とにかく幅広いラインナップ 日本では粗悪米(1880)問題で検査制度を作って、1951年に国が検査を実施、2001年に民間に登録検査機関でも検査可能に。船では1899年に帝国海事協会が設立され、1915年には船級審査を行う「船級部」が設置される。 実は、マネジメント認証 ISO 9000等は、日本の品質管理をイギリス風に規格化したという話らしい。現場で改善するスタイルを、マネジメント規格にしていくという発想は真似してできるものではないし、凄い。 認証を受けずにJISマーク表示を行った法人に対する罰金刑の上限が1億円に(現行は100万円) 毒味はある種の検査 EUがプラスチック廃棄物を中国に輸出していたが、中国がそれを拒否しているから急いで廃棄物を減らそうとしている。 日本での電気用品安全法では、500種類程度の規格があるが、欧米では10個に大別。新たな品目を作る必要が出てきて非常に煩雑かつ面倒 研究開発段階化から標準化に一体的に取り組むことが重要(光触媒、生活支援ロボ、水素技術) JISはISOを和訳しているだけだが、直接ISOを参照すればよいのでは?→ただたんに言語の壁。ドイツも和訳している。ISO規格とJISだと1/10くらいの値段差があり、National OutputをするとISOにロイアリティを払う必要がないのでこういうことをしている。

マネジメントとかセキュリティで認証されたら誰が嬉しいのですか?輸出できないわけじゃなく、何か全然違うから、標準で扱うべきじゃないと思うんですけど。近代の認証機関と扱う商品の分野が異なるのと同様に、昔は客が自明にいるけど今って客ではなくステークホルダー向けみたいになっている?サステイナブルマネジメントの規格とかISO 9000みたいなのって誰に訴求?企業コンプライアンス?国民視点では、サステイナブルマネジメントみたいなのは、JISマークにどういう価値があるのかわからんし、ぶっちゃけ一般人から見ると、購買者に訴求するJISマークを考えると、トクホとJISは大して変わらないように見える。 輸出の際に必要不可欠?それともあると嬉しいくらい?→EMC(電磁環境両立性指令)は、EU域内に輸出する場合はこれを保証してCEマークを製品に添付する必要がある ブラック企業度みたいなのが認証されると良いな マネジメント規格と実際の事由に対する対応力の科学的根拠はあるのか。大企業はむしろこういうの取っていないんじゃないの? 規格系に対しての求人足りていますか? 経済規模と認証は同時だったりしませんか

新幹線輸出 標準は技術的内容を作成発行、もうひとつは実施についても考えなければならない。 標準と各種制度とのインターフェイスとしては、知的財産権、貿易交渉、社会規制の制度など多くある。標準の信頼を得るために、適合性評価というものが重要になる

日本の安全に関する考え方の違い。日本は人に依存する 自己は努力すれば二度とおこらない vs 努力しても技術レベルに合わせて必ず起こる 事故の主原因は人 vs 事故防止は技術の問題 教育訓練・マネジメントで規制強化すれば安全は確保できる vs 人は間違いを起こす、技術力向上がないといけない 安全衛生法で事故が発生ごとに規制を強化 vs 接尾の安全か、事故が起きて重大事故にならない技術の開発 安全は無料 vs 安全はコストがかかる 安全にコストをかけにくく目に見える具体的危険にのみ最低限のコストで対応 vs 安全にはコストがかかり危険点を洗い出しリスクを評価し評価に応じたコストを優先順位ごとに書ける 見つけた危険を失くす vs 論理的に安全を立証 発生件数重視 vs 重大度重視 技術基準が細かい(法規が複雑すぎて、公的部門との相談が必要、修正が難しく、新規科学技術への対応ができず委員会を作って特別な許可が要る) vs 基本的な部分のみの基準を定める(標準を用いる。国はなるべく基本的な部分のみの規制をする(機能的指定のみ)。階層機能的な標準の元、事業者がリスクアセスメントを行う) 日本のヘルメットはポリカーボネートは紐はどうでウレタンはどうで…という非常に細かな決め方をする。欧米はヘルメットでは頭は100Nのちからに耐えられて火災で80度に耐えられる、など機能レベルで指定している。 標準のポイントは、 (1) 性能規格を用いる (2) リスクの概念を持ち込む(リスク評価で同等に扱う) (3) 信頼を得るため、事業者の実施(適合性評価)のルールを作る。適合性評価は性能規格にきちんと合っているよ、というルール。

リスク評価ってなに?? 新幹線の輸出では、「日本国内で安全に利用されている」という経験的事実だけで相手の信用を得ようとした。それは無理。国際的基準に基づく適合性評価が課題に(そのようなものがなかったので、外国に適合性評価をお願いしたため、非常に損をした)

田中正み(まさみ) 薬の分野では標準という概念があまりない 薬の場合は化学物質の構造がカッチリ決まり、他の薬とのインターフェースは希薄 最近はiPS細胞みたいな話になると、人によってiPS細胞が違うとか他の分野との関係があるので、今後は増えるかも?

標準と特許は性質が完全に逆なもの。 標準化は開放・共有だが、特許は独占、というのがもともとだったが、 標準化文書に技術用語=商標、技術説明=特許、プログラムコード=著作権、などの複数のものがある 1997年から標準の中に含まれる特許数は指数関数的に爆発している

特許と標準を結ぶ合意は単純で、以下の二つだけ。 標準づくりが始まる時の特許宣言と、特許が持つFRAND条件=公正・ライセンス費の合理的条件、非排他的ライセンスう(fair, reasonable, non-descriminatory) しかし、reasonableとは何か?などで訴訟が頻発している。

WTOが決めた独占禁止や貿易関税などの意見書は、国際機関には珍しく"shall"で書かれているほど権利が強い。 アメリカ大統領が主導して、1947年から関税は下げ続けられてきた。しかし、NTB(Non-Tariff Barrior)が向上してきて、結局関税以外の分野が担い始めた。さらに、物からサービスの対象となってきたので、標準の存在感が拡大してくている。 トランプは中国の製品に25%の関税を掛けて封じ込めよ、とか言っているが、関税を挙げるなら差別するなというWTOのルールに反しているし、多国間自由貿易システムにも違反している。 中国は、WTOの内国民待遇の禁止に違反している。 あと数量制限の原則禁止などもある(農業は除外)

EUの標準は、TBT協定として国際標準の強制使用義務があるのにもかかわらず、イワシを産地Xに対してXイワシと表示すれば良いというCodexというルールに違反して、ペルーのイワシをイワシと表示してはならないという話らしくって、ほげ。

独禁精度、知財、標準、世界貿易制度にはどこかに引っかからないように気をつけてことを進めなければならない。そうじゃないと、変なところでエネルギーを奪われる。

WTO政府調達協定などで違反した場合、国と国の間の協定なので、たとえばFelicaが負けたら日本がFelicaの使用を前面的に禁止させるようにする必要がある。

日本は昔、アメリカに特許関係でお金をまき上げられていたという歴史的な背景もある。 ちゃんと世界的に人の話を聞くことをしましょうね。


特許・標準に勝つと既得権益が得られるのでものすごくたくさんの訴訟が行われている ファーウェイvsサムスン事件では、スマートフォンの販売差し止めになった。サムスンが負けて、スマートフォン販売差し止めをしたが、中国の判決を、アメリカではファーウェイの差し止めを執行しないようにしなさいという判決が出てしまった。中国では侵害行為の差止め命令を、アメリカでは差止め命令を出さない、という面白い事件。 ドイツは判決文が公表されない。社会的に重要なものだけは公表される。 インドでは薬・ITの裁判が多い。 googleはモトローラを買収したが、事業を継承するつもりはなく、特許が欲しかっただけだったらしい。すごい。 ベンチャーvs大企業では、特許の数てきに負けているので弱い セントローレンスは、「スマホを作る場合にはこの特許が必要になるので、この特許セットが必要です」と公表して、ロイアリティで稼ぐスタイル。特許一山、というポートフォリオライセンスで売る。 スマホ 侵害に対する「救済」=損害賠償+差止め、この二つが大黒柱。しかし、標準の土俵になった途端に、差止めがほぼ不可能になってくる。つまり、特許独立の原則に後退を表す。亜墨利加で著作権があるものを、日本で使っても訴えられないし、特許もそう。名前をつける権利とかは、どんどん盗まれている現状がある。 普通、特許は1つについて争って、1つに対する処理としてライセンス料を払う、というスタイルではなく、無線では侵害が3000件とかに登る。 潰れた会社から勝った特許から、特許マイニングするという新手のビジネスモデルがある。 ソニーvs西安の特許では、WAPIという中国規格を開発したところ。利益競合はないように、フランドといって誰にでも開いたライセンスにしている。しかし、WAPI規格を使っただけで。ソニーは、6年51件の特許リストが棉されたが、その自社製品のどの部分が侵害可能性があるのかを説明せよ、と言ったが、それは守秘契約を結ばないといけないとソニーに。ソニーはクレームチャートは守秘義務の対象であるべきではないと解答(守秘義務にすると、裁判になったときにクレームチャートを証拠書類として出せなくなる。弁護士とかに見せる必要がなくなってしまうから)。第一審では、標準に必須の特許の差止めは、「ライセンス交渉における誠実義務に過失があったか?」によるが、中国の裁判所は誠実交渉義務違反を認定してしまった(WIPIは強制国家規格だから絶対使うことくらいわかってたことだし、フランドしてたし、特許リストから侵害になることくらいわかりきっていることだと思われるから)。でも、普通の世界的な常識では、強制国家規格でこういう権利行使はすべきではないということくらい、中国の優秀な裁判官はわかっているはずなのに差し止めをするという命令を下している。ちなみに日本の強制規格は、ガソリンの石油配分比率。(推奨標準は日本だとJIS規格に当たる)。上告では、強制標準だと国家が決めているが、これは2004年に強制国家標準に採用されたが実施は延期しているので実質推奨標準じゃん?とか謎の反論をしている。この裁判では、WAPI規格が強制か推奨かという話になった。基本的には強制標準は、自国だけではなく世界的なものをやらないといけないとして、ISOやIECなどにちゃんと準拠しなければいけないという、WTO/TBT協定に違反している可能性すらある。一方、特許侵害判定指南では、国家標準であることを知りながら標準の技術を特許出願するものは「悪意のある出願」とみなされるが、これは悪意があると判断すべきでは(ちょっと筋が悪いけど)?しかも、一審では国家標準とみなしているのに、二審で司法判断を覆していて、こういう問題を隠すための判決だったのだろうという話。争点整理という議論の抽出の段階で、標準系の話が判決文から消えてしまった。 差止めが判決にあるというのはヤバそうに見えるが、和解のためのインセンティブとして使われることが多く、実際に差止めされることが少ない。 日本では、特許の専門家から見ると、訴訟戦略を間違った(クレームチャートにこだわりすぎでしょ)という評価が一般的。しかし、標準の窓から見ると異様。 WTO/TBT協定: 国内に独自の強制規格を作って、不必要な貿易上の障害にしてはいけない。(他には関税の率の限定などある。関税の率が同じなので、製造単価が安いと中国が得。) 不可欠施設という管理総局令があって、市場支配的な地位を持つ事業者が、知的財産権を利用する人に拒絶してはならないというものがある。これは外資の牽制で、外国の特許が中国よりほぼ多いので、いままでは中国が負けてきた。なので、独占禁止法みたいな感じで、特許で困ったら国がライセンス出せと圧力をかけるホームタウンディシジョンをしてきた。でも最近は中国が強くなっているので、WAPIの議論では、国内企業を守るという話と逆行している。 中国の独占禁止法は、日本と違って、「知的財産権には原則独占禁止法を適用しないが、事業者が知的財産権を乱用して競争を配線のまたは制限する行為について」は独占禁止法が適用するという謎規定がある。これも同様で、完璧に外資系企業のライセンスに対して独占禁止法を適用するための方便と言える。 こういうのは外国資本から国内産業を保護・国内の経済を盤石とするという政策的な配慮だったのだ。 日本には、外資法というものが昔あって、こういう禁止法は同様にあって、アメリカ企業にひどいことをやりまくった。だからまあしょうがないのかなあという感じもある。 昔は特許を取ったものは標準にできなくなっているが、最近はそれが見直されている。特許のない部分だけを標準とするという、事自体が、標準の数千ページの分量からも不可能。特許がアメーバ的に拡大しすぎたという反省もある。特許と標準のルールは、標準には特許の場所をちゃんと支持し、ライセンスFRANDするということをルールはそれしか無い。ロイアリティはどれくらいとか、解釈はまだ曖昧な状態。


国ごとに特許が決まっているなら、何故中国での侵害がアメリカで執行されなかったことが問題になるのでしょうか? 中国の裁判はまともなの? 計算法・プログラミング言語・アルゴリズムとかは著作権をできないよね?そんな規定はないの? 3Dプリンタとかも、特許がきれたことで爆発的に流行していたはず

名もない企業の経営者で、他社より壊れにくい部品を開発。売り先にどのような方法で売り込めるだろうか→ISOだと標準が単一なので差別化は難しい。ISOだと一カ国一票なので難しい。→防塵性レベル5みたいな規格を作る。 非常口の逃げるピクトグラムは実はISOで決められている(煙が出ても見えやすいような色・配置) 再生紙マークはキジュンがあっても各社が違反している。メーカーの自己申告ではダメ。 kitkatはパームオイルを不法伐採した会社(sinarmas)から原料を買っていたNesleからチョコを買っていたため、kitkatの不買運動が起きてしまった(何と言うとばっちり)。実際、花王もIOI GroupからRSPOを取っているからという理由で買っていた。でも後ほどIOI Groupから2017年にRSPOが剥奪された。 NestleがRSPOが監査義務を怠っているとして(豊胸手術のシリコンでは起きたことがある事例。ドイツの認証機関が、日本・シンガポール・フランスなどに売られているシリコンを売ったとして、スウェーデンの会社が監査外車を訴えたという事例はある(安価なシリコンを見破られなかった)。監査会社は倒産してしまったので、認証機関を訴えるなどの事例がある。しかし、認証機関が来るときだけ変えていたらどうするの?という話があるので、市場に出た後のチェックをすることでカバーできるが) トレーサビリティ: 牛の個体識別情報の検索ができて、個体識別番号で出生場所と氏名をトレースし、屠殺日もわかる(もしかして私が作りました、みたいなやつはこういうふうにやられてる?)


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Last-modified: 2018-12-21 (金) 11:35:39 (1953d)