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JISの収入源の60%は出版量 予測可能性を付与するための標準 基準と認証の違いと相補関係 規格は作っても使われないと意味がない=互換性・相互接続性、品質・安全、計量単位、排ガス正低、品質マネジメント 認証は、法令・基準で定めている基準に適合していることを評価・実証すること 「当社試験によれば」みたいなのは第一者認証と言って意味がない やすかろうわるかろうの時代にはJISマークが重要な役割 認証は古代メソポタミアでは為政者の命令の正当性を印鑑の印影で担保(第一者認証) 産業革命以前の認証:承認は賞品の目利きができることで一人前(節、職人。買い手としての第二人者認証)、庶民では「噂や評判」が認証の代替 産業革命後、多様すぎる工業製品が多数の製造者で製造、目利き・評判の破綻 「これ大丈夫?」という保証が社会で必要になってきた 最初の第三者認証は、ロイドレジスター(英)1760年創業、ビューローベリタス(仏)1828年などの、船舶の形態、性能、装備品を検査認証する会社。本当に行って帰ってくる船なの?という審査。これらは現代でも代表的な認証機関 政府・軍需では、ボイラーの爆発事故が頻発し、ドイツで1872年にドイツでテュフ・ラインランドが創立。 電気では火災保険の支払いが増えて困るなど「画期的な利器」「危険だから禁止」の中でUnderwriters Laboratory(が創立) 20世紀では、社会・国民の安全のための規格・認証制度を作ることが一般化した。 経済的動機での認証が、貿易・販路拡大・不良品排除の目的での認証制度が行われている。これは昔は安かろう悪かろうの日本だったので、政府が責任を持って外国に輸出するための機関。(絹織物検査所。現在では石油ストーブの発火などの広告をだしているNITE 1928年) 日本はキャッチアップ国なので、国家規格は大臣が認定権限を持っている。しかし、アメリカ・イギリスでは国家認証機関自体が民間で、国家が国家規格を作る権利をその企業に与えているという状態 世界で一番大きなSGS(スイス)では、国際百貨店型になっている。穀物検査、鉱物、原材料、石油、技術会社の取り込みによる検査の高度化、環境関係の検査、ライフサイエンスなどのハイテク分野など、とにかく幅広いラインナップ 日本では粗悪米(1880)問題で検査制度を作って、1951年に国が検査を実施、2001年に民間に登録検査機関でも検査可能に。船では1899年に帝国海事協会が設立され、1915年には船級審査を行う「船級部」が設置される。 実は、マネジメント認証 ISO 9000等は、日本の品質管理をイギリス風に規格化したという話らしい。現場で改善するスタイルを、マネジメント規格にしていくという発想は真似してできるものではないし、凄い。 認証を受けずにJISマーク表示を行った法人に対する罰金刑の上限が1億円に(現行は100万円) 毒味はある種の検査 EUがプラスチック廃棄物を中国に輸出していたが、中国がそれを拒否しているから急いで廃棄物を減らそうとしている。 日本での電気用品安全法では、500種類程度の規格があるが、欧米では10個に大別。新たな品目を作る必要が出てきて非常に煩雑かつ面倒 研究開発段階化から標準化に一体的に取り組むことが重要(光触媒、生活支援ロボ、水素技術) JISはISOを和訳しているだけだが、直接ISOを参照すればよいのでは?→ただたんに言語の壁。ドイツも和訳している。ISO規格とJISだと1/10くらいの値段差があり、National OutputをするとISOにロイアリティを払う必要がないのでこういうことをしている。

マネジメントとかセキュリティで認証されたら誰が嬉しいのですか?輸出できないわけじゃなく、何か全然違うから、標準で扱うべきじゃないと思うんですけど。近代の認証機関と扱う商品の分野が異なるのと同様に、昔は客が自明にいるけど今って客ではなくステークホルダー向けみたいになっている?サステイナブルマネジメントの規格とかISO 9000みたいなのって誰に訴求?企業コンプライアンス?国民視点では、サステイナブルマネジメントみたいなのは、JISマークにどういう価値があるのかわからんし、ぶっちゃけ一般人から見ると、購買者に訴求するJISマークを考えると、トクホとJISは大して変わらないように見える。 輸出の際に必要不可欠?それともあると嬉しいくらい?→EMC(電磁環境両立性指令)は、EU域内に輸出する場合はこれを保証してCEマークを製品に添付する必要がある ブラック企業度みたいなのが認証されると良いな マネジメント規格と実際の事由に対する対応力の科学的根拠はあるのか。大企業はむしろこういうの取っていないんじゃないの? 規格系に対しての求人足りていますか? 経済規模と認証は同時だったりしませんか

新幹線輸出 標準は技術的内容を作成発行、もうひとつは実施についても考えなければならない。 標準と各種制度とのインターフェイスとしては、知的財産権、貿易交渉、社会規制の制度など多くある。標準の信頼を得るために、適合性評価というものが重要になる

日本の安全に関する考え方の違い。日本は人に依存する 自己は努力すれば二度とおこらない vs 努力しても技術レベルに合わせて必ず起こる 事故の主原因は人 vs 事故防止は技術の問題 教育訓練・マネジメントで規制強化すれば安全は確保できる vs 人は間違いを起こす、技術力向上がないといけない 安全衛生法で事故が発生ごとに規制を強化 vs 接尾の安全か、事故が起きて重大事故にならない技術の開発 安全は無料 vs 安全はコストがかかる 安全にコストをかけにくく目に見える具体的危険にのみ最低限のコストで対応 vs 安全にはコストがかかり危険点を洗い出しリスクを評価し評価に応じたコストを優先順位ごとに書ける 見つけた危険を失くす vs 論理的に安全を立証 発生件数重視 vs 重大度重視 技術基準が細かい(法規が複雑すぎて、公的部門との相談が必要、修正が難しく、新規科学技術への対応ができず委員会を作って特別な許可が要る) vs 基本的な部分のみの基準を定める(標準を用いる。国はなるべく基本的な部分のみの規制をする(機能的指定のみ)。階層機能的な標準の元、事業者がリスクアセスメントを行う) 日本のヘルメットはポリカーボネートは紐はどうでウレタンはどうで…という非常に細かな決め方をする。欧米はヘルメットでは頭は100Nのちからに耐えられて火災で80度に耐えられる、など機能レベルで指定している。 標準のポイントは、 (1) 性能規格を用いる (2) リスクの概念を持ち込む(リスク評価で同等に扱う) (3) 信頼を得るため、事業者の実施(適合性評価)のルールを作る。適合性評価は性能規格にきちんと合っているよ、というルール。

リスク評価ってなに?? 新幹線の輸出では、「日本国内で安全に利用されている」という経験的事実だけで相手の信用を得ようとした。それは無理。国際的基準に基づく適合性評価が課題に(そのようなものがなかったので、外国に適合性評価をお願いしたため、非常に損をした)


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