概要
- ポスター発表で気をつけるべきことなど.
参考文献
- http://tsutawarudesign.web.fc2.com/index.html
- 伝わるデザイン.素晴らしい.一読すること.
- http://shinka3.exblog.jp/6214144
- 10秒で売り込め,など短いルール.発表・製作の両方を扱う.
- http://takenaka-akio.org/doc/researcher/poster.html
- かなり詳しい.論拠付き.発表時寄り.
- http://takenaka-akio.org/doc/researcher/discussion.html
- 発表時の注意.
- http://www.riemam.org/nl134_3.html
- ポスター製作の詳しいフィロソフィ.
発表時準備すること
- 水
- 名刺
- 論文
- ポスター発表のみでも
- ポスターのA4版
- ビデオ
- ビデオカメラ
ポスター製作
ポスターの方向性
- ポスターはそれを前にして説明ができなければならない.
- ポスターの論理だけではなく,ポスターを前にして何をしたいかを意識する.
- 「誰に」「何を伝えて」「何を見返りとして欲しいか」を考える.
- その後,要求仕様を決める.
- 何が内容として盛り込まれている必要があるか,どういう形式を取るべきか,
- それにあった文脈のポスターと台本を考える.
ポスターの台本(10s)
- 研究でやったことを端的にバシッと述べる.
ポスターの台本(30s)
- 観客を引き止めるための30秒.
- 全く知らない人に伝えることを想定して,まずしゃべってみることが大事
- 観客の求めていることだけに重み付けしたアブスト.
- 「背景・手法のコンセプト・結果」や「興味・手法のコンセプト・結果・展望」でまとめる.
- 分量は,背景<<結果でまとめる(背景をだらだら喋っても意味ない)
- キーワードを必要十分に盛り込む.
- なるべく短く,単語で.キーワードで重要なところを抑える.
- できなければ文でも良いが,なるべく短く.
- 「〜はーにとって…と…が区別できず不十分な精度である」→「〜はーするには粗すぎる.」
- 精密に書こうとし過ぎてはいけない.
- のっぺりとしてしまう.面白い部分を端的に述べなければならない.
- ポスターの台本はアブストそのものではない.精密なことはポスターに書いてあるし,あとで言えば良い.
- これから説明することを先に言及する
- 相手の頭に論理構造の骨組みを構成できる.口頭発表では特に,強力.
- 「わかったことは2つあります.1つ目は〜.2つ目は〜.」
- 「わかったことは2つあります.〜と...です.」
- 「これから手法を説明します.」(精密な発表時)
- こんな感じ
- 「この研究で特に面白いのは,これとこれ(どや」(簡潔の畳み掛け)
- 「〜と〜はやられてないからやった(どや.」(新規性)
- 「普通はこう考えられていたが,こうだったのがすごい(どや」(対立仮説を持ち出す)
- 「今まではこれしかできなかったが,これも出来るようになったのがすごい(どや」(質的変化,画像認識で犬の認識から犬の種類の認識への移行など,素人目でも分かる)
台本の確認
- 喋ってみる.超重要.
- 喋ってみると,どの情報が足りないのかが明確にわかる.
- 文章の作り方参照
精密なストーリー
演繹される性質
- 目的:一読して伝わらなくなるので,「従来手法を超えた〜を」みたいなのはありえない.
- 目的は研究上の目的より少し抽象度を上げて,伝わるようにしないと意味がない.先行研究との具体的な差分ではなく,それの意味にみんなは興味がある.
- 穴がなかったので掘りました,ではだめ
ストーリーの大枠
- 研究自体のストーリーの大枠は,常に「背景→先行研究→目的→手法→実験→結果→結論」.
- 局所的な面白いストーリーは,社会的学術的に重要な課題の関係性の記述から生まれる.
- TIPS: 〜の部分問題として…というのは良くない.まだやっていないことに依存するのではなく,それ自体がストーリーとなっていたほうが良いから?
使える情報
- 目的で使う情報
- タイトル,先行研究
- 結論で使う情報話し言葉
- タイトル,方法,考察考察
関係の記述
【論理】的に繋げる.
- 論理はコンパクトにまとめるときに便利.
- だが,それだけでは角がなくのっぺりとしており、ふーんとなる
- 【網羅】的にIFを列挙
- 【整理】を長短や性質について行う
- 【抽象度】の同一性
- 重要な問題との関係を述べる
- 【論理抜け】の存在の認識も,展望や背景のレベルでは関係になる
- 論理的な穴や,まだやっていない穴,まだ調べていない穴があってもいい.それを認識していることを言えば,網羅的に考えていることを主張できる.
- あまりに穴だらけなのは良くない.
ストーリーの確認
- 他の人の発表だと思って,指摘モードで論理を見る.
- 「なんでそうしたの?そうした必然性は?」とか.
- 従来研究の問題点までで,その後どういう研究をするのかがわかるのが良い発表
- 抽象と具体がわかれているか.抽象→具体の順番で述べられているか.
- 言葉が足りていなかったりしないか.
形式的な拘束
- 背景と目的
- 社会的背景は除外
- 方法に仮説を明示し,それを検証するための戦略を書く.
- その道具だてとしての方法を記述.
- 実験&結果
- 小結果のタイトルは,考察をキャッチーにしたもの.
- 小結果の内容は,「目的&方法,結果,考察」が明らかになるように
- 結論
- 目的に対応してかつ考察を要約したもの
- 結論の下には考察を適当な粒度で記述.
- 質的に違うことを同じ内容に突っ込むときは,目的の方がより広範になる.そうでなければ,目的と同じレベルの対応を取る.
- Tipsは別色で囲んで説明(赤ちゃんロボット,正準相関分析,運動カップリングなど.)
ポスター印刷
- 問答無用でRGBで印刷すること(写真が入ってる場合はRGB一択)
個別の抽出
y先輩(ASSC2013)
- ブロックはきちんと左右を揃える.
- Abst
- 文字いっぱい.自分がいない時にも読んでもらえるように?
- Intro
- (-言う事 --言う事論拠1 --言う事論拠2)x2→ (-Problems (1) 問題1 (2) 問題2)→目的
- Method and Materials
- 図をいっぱい貼って,その説明を文字で突っ込みまくる感じ.文章は一切使っていない.
- Experiment and Results
- 一番上に結果を文章で箇条書きにする.箇条書きにした部分は,色付き背景で強調.
- 論拠となるデータを下に配置して,上から下を参照するように促している!
- Conclusion
- 簡潔な文章で箇条書き.
y先輩(BrainMindWorkshop2013)
- 背景&目的
- 目的のできていない部分を図示し,未知の部分に?マークをつけている.
- 「背景」などの字の右側に?に相当する目的を書くことで,省スペースかつ目的を上に配置している.
- 方法も,概要を文字で説明している.
- 結果
- 実験方法,評価方法,結果にわかれている.
- 結果は6つあるのか?色分けの基準はその接地の粒度なのだろうか?
y先輩(akachan2012)
- intro
- 箇条書きで先行研究説明,目的(色付き背景強調)
- method
- 仮説先ありき,(色付き背景強調), セットアップ.図メインで,単語と文章で説明.
- Experiment and result
- 三つあるので,三段落.それぞれに「目的・方法,結果,考察」がついている.
- Conclusion
- 全体の結論→結果3つ
フラットデザイン
- 参考
- 質感や立体感のない平面的なデザインのこと.
- Skeuomorphismと対義
- スキュアモーフィズムとの対比
- 本質的ではない装飾的部分をそぎ落とすことができる.
- 装飾が文字で置き換えられる
- 英語と相性がいい(日本語は文字そのものが複雑で合っていない)
- 実際的な特長
- 1カラム+グリッド(色を変えてコンテンツの違いを表現)が多い
- 写真やグラデーションが映える
- フラットな状態から情報を足して,ユーザの満足するものにあわせていく,というスタイル
- リアリズムをスキュアモーフィズム以外で埋める→文章が多くなる
- WebPageのフラットデザイン,
- 特徴
- vividな色を利用する
- アイコンを使わない
- グラデーションは使わない
- 影を付けない
- 背景画像を使う
- 文字の大きさや濃さで階層構造を表現する
- 色
- 学会ポスター
伝わるデザイン
- 具体的なデザインが大量にある.
レイアウト
- 参考
- 全部を「揃える」
- センタリングは1文1画像の時に,しかも限定的に効果的,難しい.
- センタリングではなく「左揃え」
- 情報を「まとめる」
- 論文はfig.2とかで参照させるが,ポスターは文字と画像の距離などで結びつきを表現
- 他の情報に比べて,相対的に近く
- 囲わなくて済むなら,囲わない.
- 「色でグループ化」することもできる.
- スペースをうまく使う
- 情報の階層構造をスペースの量で表現
- 全体的にきつきつにならないように,枠ぎりぎりには配置しない.
- 枠と文字は別に作る.テキストボックスに色をつけるのはNG
- 強調の方法
- 色をつける(かなり目立つ)
- 太い文字をうまく使う.
- 大きい文字をうまく使う.
- 書体変更
- 下線,I字見出し,L字見出し
- 斜体(英字のみ)
- (3つ以上の併用はごちゃごちゃする)
- 明朝体の文章での強調箇所にはゴシック体(文章内の重要な単語限定)
- 強調で十分構造がわかるなら,段を作る必要はない.
- (パソコンより自分の目で合わせる方が良いこともある)
- タイトルの真上,真横に内容を書かない
- 真横は良くね?
色彩と配色
- コントラストをきちんと確保する.
- 明度が同じ色を背景と文字などに使わない.(使うとハレーション現象というチカチカを引き起こす)
- 色を必要以上に使わない
文字の枠の付け方
- 同じ文字を2つにコピー.
- 一つを加工して枠をつける.それにもうひとつを載せて,合わせる.
グラフは凡例をなくしてより直感的に
- 凡例書くなら,色をあわせてグラフの隣に併記したほうが良かったりする.
- 円グラフも.
- 論理的に複雑な情報は図解して,矢印,ベン図などでわかりやすく.
文字と文章
- 数字は大きく,単位は小さく
- 数字は色をつけてもいいかもしれない.
- 和文にはなるべく全角の記号を使う
- ( )の代わりに「|」(縦棒)を使う
- カッコは格好悪い.
- コロンなどの記号もなくせるときはなくす
- コロンの簡潔な方を見出しにしてしまうなど.
図の綺麗に仕方
- 具体的な編集方法も書いてある.http://tsutawarudesign.web.fc2.com/kakkoyoku2.html
- 色は対比するが,赤と青,薄い青と濃い青,などの対比があり得る.
- 列数が多い表では,一列ごとに背景の色を変えるなどの工夫もあり得る.
- 引き出し線は細く規則正しく.
図形と挿絵
- 塗りと線の両方に色を付けない.http://tsutawarudesign.web.fc2.com/kakkoyoku3.html
- 異なる種類の図形の併用をなるべく避ける
- 思ったよりも,かなり統一感が失われる.
- 楕円を使わない.
- 中に書いてあるものによって印象が大きく異なる
- ちゃんと文字をかこうことができない
- 四角で代用すべき
- 四角のカドのrは統一
- 楕円に近いと汚くなるので,そんなにrがタテヨコに比べて大きくなりすぎないように
- 矢印の先や,吹き出しの尖ったところの大きさも揃える
- 矢印は元のオブジェクトの背景色と同一に.
- あまり目立ちすぎないように.
- あまり丸みと枠をつけすぎない!
- スライド間で統一感のあるデザインにする
配色
- 使う色は4色まで.テーマ色を事前に決める.
- 背景白,文字黒,メイン緑,強調赤
- 背景黒,文字白,メイン黄,強調橙
- 3色で作るとフラットになってシンプルで見やすいものになる.強調を太文字などで行う.
- 彩度下げる.
- 目に優しく.
- 黒は真っ黒より少し灰色目の方が綺麗.
その他
- アイキャッチャー
- 大きめなタイトル,目立ちめなロゴなど.
- 図の配置がしっくりこない時
- 境界が曖昧な画像に灰色背景などの四角で囲う.
- 色の使い方
- 色を使うか,色合いに意味がなければ,灰色を使う.
- 具体例
- 枠なし+単色+白色文字
- 灰色枠+白背景+灰色文字
- 枠なし+灰色背景+白文字
発表時の注意
- ポスター発表は対話的.
- 初めに10秒で何をする研究かを説明して,その後具体的な方法に入っていく.
- 3秒→30秒→3分,などと言われる.
- なるべく,多くの聴衆を作るようにする.
- 「一人ばかりしゃべっている場合」
- すみません,後ろの方見えます?
- 「一人ばかりしゃべっている場合」
- ちょっと興味を持っていそうな場合
- 「よろしければ説明しましょうか?」
持ち物
- 論文の紙媒体10部くらい
- ポスターのA4版20枚くらい
- 名刺
- (履歴書とかも持ってく)