概要
- 博論の手引き
- 昇進し続けると、ガチのロジカル対決になる段階がどこかにある。論理的に説得し続けなければいけないような世界になれる訓練
- コンサルは考える能力を養っているからどんな分野でも役に立つ人材になれるみたいな言説に周囲の人がざわざわしているのだけど、コンサルの部分を博士に置き換えた言葉は大学にいたときよく聞いていたんだよね
- 「博士課程で身に付くスキルのうち、専門技能よりも実はメタな課題設定・解決能力の方が貴重」って話よく聞くけど、この世界しか知らないせいで全然ピンとこなくて、どの環境を選んでいたとしても数年間費やして真面目に何かに取り組んでたら同程度メタに成長してたのでは?という気がしちゃうんだよな
- アカデミアは世界に貢献すべきという強迫観念を若者に与えるための世界的組織
卒業しました。
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ロボットの身体構造を保存するためのデータ構造に対してインデックスを貼るという新しい概念を発明しました
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博士課程、成果が出てる云々よりも、自分のやっていることがこの世界に役に立つという信念のみが駆動している
- しかし、それが希薄だったので辛かった
- 僕は、僕の研究が今後の研究者が一回くらい使うかもしれないし興味を持つ人はいるだろうなあ、という信念はあったけど、それが世界のデ・ファクト・スタンダードになるとはサラサラ思えなかった。
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僕はもともと博士課程に進む気はさらさらなかったし、当時博士課程に何故進んだのか、どう想い出そうとしても思い出せないし理解できない。
- 当時は特に、研究を思い出すと吐き気とめまいで体調を崩し、研究室に行く電車に乗ったあと、乗換をするまもなく、帰宅するほど研究アレルギーであった。
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お金の余裕は心の余裕に直結する。
- 僕の直感として、お金を稼ぐのは(少なくとも年1000万円は)両腕がなくならない限りは容易であるというのがあった。その意味では博士課程に進んでも別に死にはしないだろうという直感はあった。
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完成度を60点から90点、90点から100点に上げていく努力にも敬意が払われ、「やりすぎ」が否定されることはない。
- フリーランスに関しては、そもそも何で僕がこんなことやらなきゃいけないの?教科書読めよ、みたいなのがあって辟易していた。
- 将来こんな人になりたい、という欲望すら失われてしまった
- 僕にとって、就活は全く苦にならなかった。就活が忙しいと言っている人が理解できない
- 何をやるか、より誰とやるか、が重要
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B4のときに澁谷崇さんの修論で、多次元ベクトルの埋め込みを見てなかったら多分変形を思いついていなかったので、何が役立つかわからず色々と見ておくことが大切
博士の意義
- 確かに経営者の中に「学部卒の人を採用して企業で育てていったほうが役に立つ人材に育つ」と言う人がいますね。しかし残念ながら、学部卒では「誰も知らないことを自ら発見した」、あるいは「この世にないものをあらしめた」という「創発」を体感しないまま社会に入ってしまうので、社会を進化させていくのが実は「創発」なのだということを知らないまま、どうすればイノベーションできるのかと右往左往している。結局、「創発」を成し遂げた博士の本当の価値がなかなか認められません。
- 日本は先進国にはなったけれど、まだまだ精神の根底のところでは、キャッチアップ型を引きずっているということでしょう。ということは、博士号を取った人を社会の中で活用する社会システムができていないということです。博士号取得者が行政機関や国際機関に入るなどして社会に貢献する具体的な仕組みができていません。
お金周り
- 学振の地位をもっと引き下げて「色々あるグラントの中の1つ,契約がひどいから基本的には取りたくないもの」くらいになってもらうのが博士課程学生の待遇改善においてトップクラスに重要なことだと思ってる
残り単位数
- 2017/11/07段階で、修士からの単位移行をするとあと3単位、そうでないとあと5単位必要(倫理教育・GCL英語演習の単位は含まれていないので、もし倫理教育に単位がつくならばもう少し少なくてよい?)
- 例年、平成29年1月16日あたりに掲示板・メールで単位移行願いの手続きのメールが届く
参考
- 博士の甘えへの回答
- 博士と起業
- 博士でやるべきこと
- http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/index.html http://jesuistn.hatenablog.com/entry/2015/04/22/043955 http://bulk.co.jp/bloghomme/ochyai/070913467 http://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/9012/9012_germination.pdf 博士をプラスに考えている非常に良い資料 http://www.nanobio.frontier.kyoto-u.ac.jp/lab/torou.html
研究の日本の現状
| 日本 | 外国 | |
|---|---|---|
| 博士の知名度 | 親ですら博士を知らない | |
| 博士後のお金 | 平均25万円/月、社会保険無ボーナス無し、1割厚生年金なし、3割通勤手当なし | |
| 博士持ちの社会的強さ | 民主党政権が「理工系博士課程修了者の完全雇用」=失業対策が行われるレベル | 博士を持たず研究・開発は、無免許運転扱い |
| 博士の評判 | 「博士って、自分が面白いと思った学問っぽいことをかなりやり込んでしまって、その内容に関しては世界でも指折りのオタクである可能性が高いけど、それ以外の事はほとんど何も保証しないわけ(ってか、お察しください)だしな。英検3級では数学の能力はわからないのとほぼ同じ。」「「フリーター生産工場」として、労働力を市場に提供している。」 | |
| 博士候補生のお金 | 優秀な人の中の更に20%の人が20万円/月を得られる | |
| 博士の進路2000年 | 1/4が自殺・ニート。10%公務員,16%無職,8%自殺・行方不明(平成10年, 11000人) | |
| 博士の進路2013年 | 1/4が自殺・ニート。公務員不明,14%無職(無職+その他),7%自殺・行方不明(平成24年度, 16000人,絶対値としては増えている) | |
| 修士号 | 理系なら取っとくと就職に有利 | 博士号をとるまでにドロップアウトを余儀なくさせられた人のための学位 |
- これのせいで EU ブルーカードビザ (高資格・技能保持者用の専門職ビザ、いろいろ優遇あり) を取るのに苦労すると言った報告も
- どういう学位に相当するのか審査するために学部・院で取った全科目から高校の成績まで出すはめに
- 実質コンピュータサイエンスに相当する学部の名称が日本の大学だとなぜか独自名称が多い気がする(Applied InformaticsとかEnvironmental Information Studiesなんちゃらとか)。
- 就職とかビザの取得で不利だし、そもそも意味が伝わらないから、普通にComptuer Scienceと名乗った方がいいと思う。
- Information Scienceだと、図書館情報学と勘違いされてすごく損する
博士課程のメリット
- 10~20年以内で何度も海外に出向くチャンスをもらえる人はほとんどいないでしょう.この違いは,想像以上に大きいものです.
- 博士課程の意義で多くの社会人が認めるのが指導体験です.
- ほとんど制約のない状態で,さて自分は何をしようかを考え,それを組み立てる人生唯一のチャンス。人間の真価はそこで決まる.
- 深く理解するとはどういうことかが体感できることである
- 研究するとはどういうことかがわかる
- 上質の研究を遂行した体験があってはじめて、研究というのはどうでなくてはいけないか、よいラボというのはどういうものかが分かる。
- さらに、広い意味での研究の進め方が分かる。
- 世界の研究者との人間関係の作り方、競争の知り方と競争の仕方
- 当該研究一つ一つだけではなく、ラボとしてのプレゼンの仕方
生き延びるために
- 自己管理し,着実に研究にあたる心構えが第二条件
- 雑用しない
- 次に何をしようかと考えること以外は全部雑用
- ところが雑用も結構楽しい.講義や講演でみんなに自分の考えを伝えること,学会の活動をすることみな楽しい.本当に大切なことを見失ってしまう
博士課程の適性
- あなたの夢を語れと言われて,一つも言えない人は研究者には向かない.
博士過程のスケジュール
- Dのスケジュールについてきちんと理解
- 11月に予備審査
- 予備審査の1週間前には論文提出
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博士学生の企業修飾
- 「能力に再現性はあるか」
- テーマが変わっても、指導教員のサポートがなくなっても、業務と並行しながらでも論文が書けるか?
- 問題を見つけるとき、行き詰まったとき、査読返ってきたときどうしたかが関心事になるのは必然よね。
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あくまで工学に限る話だが、この分野の最も基本的な原理は「何らかの役に立つ」だと思っており、最初からいずれの役に立つとも言及しない手法は自分自身で工学的な価値を放棄している
研究雑多
- プレゼンは研究者の営業
- 異分野融合は1人の人間の脳内でしか起きない。異分野の人間を1カ所に集めて「さあ融合しろ」と言っても何も起きない。今まで見てきた中で、分野融合で新しいことを生み出す人は例外なく自分で手を動かして異分野のことを学んでいた。
- 一部自治体では博士号を持っていると特定の自治体では高校教員になることができる
- 偉い人には基礎研究にもっと金を投じてほしいとは思うけど、本当にお金無いんだったら基礎研究とかドブに捨てて良いのでガキを増やす事に回してほしい 子供は98%の確率で1億円当たる1本1000万円の宝くじで、基礎研究は0.98%の確率で100億円当たる1本1000万円の宝くじ、みたいな価値観持っているので
- 人間の知能ではp値を正しく使うのは現実的に不可能なので諦めるべき。p値の確率を踏む or プログラムにバグがある or 実験設定にバグがある可能性の方が圧倒的に高い