参考
- 富山真知子,富山健,『いざ国際舞台へ!理工系英語論文と口頭発表の実際』,コロナ社,1996
- 岡山大学金谷健一先生の書かれた「金谷健一のここが変だよ日本人の英語」
- MITのProf. Raskarのlecture
- http://web.media.mit.edu/~raskar/ (Computational Photography)
概要
- 英語論文の書き方
心構え
初めに
- 現代社会ではすぐに皆がイライラするので,時間を短縮する必要がある.
- 文法の正確さと同様に「レトリックの正確さ」が重要
- 日本人は何となく重々しさを出そうとして、余計な単語を加える悪いくせがある。
- 日本人(と中国人)の特徴
- 言いたいことをなかなか言わない。
- 一つのパラグラフにあれこれ盛り込んで長くなる。
- 書くことによって書く能力は良くならない.
- 書くことより,読むことのほうが重要.
英語論文で良しとされる感覚
- 受信者の理解に責任を持つ[Hinds, 1987]
- 双括型にする.
- 日本:伝達以前に言いたいことを把握していない,沈黙は金
- 欧米:Tell'em what you're going to tell'em, tell'em, then tell'em what you told'em.
- 順に書かない
- 日本:徒然草「心うつりゆくよしなし事を,そこはかとなる書きつくれば」
- 文字の上に思考の途中過程を見せてはならない
- 信頼性を確保する
- スペルミスしない,Capitalization,Punctuation
- 各専門分野の規定
- 態度・視線・表情・発音
論文
- ネイティブもFreshman Englishという科目で学術論文の書き方を学ぶ.日本人はなおさら.
冠詞・可算性
- 冠詞と可算性は,意思疎通上,最も重要な問題[ピーターセン, 1988]
- 冠詞・可算性のみ間違えた文章を読んだ読者は,一見正しい英語なので,文章の間違いのために理解できなくなったのか,自分の理解のせいなのかが区別できなくなってしまう.
- a
- 不特定の数えられる一つの
- Φ
- 不特定の数えられる二つ以上の(aの逆)
- 不特定の数えられないもの
- the
-
特定の
-
まだ説明していない事項にはつけない
-
aとtheの違いは,指をさせるかどうか.
-
theで特定される既出単語を使って,新出単語をtheに染めていく.
-
**可算名詞が裸はおかしい.**aもなしtheもなし複数形でもなし,というのはありえない.
-
theとbothは両立しない.'the both control methods'はダメ.
-
theをついている単語を読者が指差すことができないと,読み落としを疑われる.適当につけるとイライラされる.
-
冠詞を誤りやすい名詞
| 不可算 | 可算 |
|---|---|
| advice | appliance |
| assistance | bibliography |
| dependence | device |
| encouragement | discussion |
| help | instrument |
| information | machine |
| knowledge | paper |
| literature | reference |
| machinery | suggestion |
| equipment |
of
- 日本語の「の」をofに書き直してよい例は,全体の60%にしか満たない.
- 英語のofはそもそも曖昧で多義的.乱用すると,読者の理解に負担をかける.
自動詞・他動詞・前置詞
- 日本語は「〜させる」とすれば,全ての自動詞が他動詞になるので,主客を追い続けるのが難しくなる.
- 自動詞・他動詞の別なく直訳すると,前置詞を間違える.
- 間違えやすい単語
- careは自動詞でwhを取るときだけ他動詞
- discussは他動詞,argue, debate, deliberate, disputeは両方
- investigate, examineは両方だが,自動詞の場合の前置詞はinto
- consider, inspectは他動詞
- resembleは他動詞
- approachは他動詞(名詞なら前置詞toを使う)
paraphrase
- 同じ文章を別の構文で述べること.
- 名詞,形容詞,動詞型を変換することでいろいろな言い回しができる.
単数複数を受ける動詞
- A or B, A nor Bは,Bに受ける
PunctuationとCapitalization
- (僕は問題ない)
- アメリカでは小学一年生からPunctuationの項目があるくらいなので,意識すべき.
- コンマは文法上規定される.
必要なコンマ
- 等位接続詞の前(文と文を繋ぐandの前)
- 従属節が主節の前に来る場合,その従属節の後.
- thus, also, thenなど短ければ,省略可能
- 同格のコンマ,関係代名詞の非制限的用法(日本語の,スルっとした「が」に相当)
- 三項目以上のor, and(最後のandの前はコンマをつけても付けなくても良い.)
スペーシング
- (僕は問題ない)
- , (カンマ) . (ピリオド) ; (セミコロン) : (コロン) の直後、左カッコの前、右カッコの直後には、必ずスペースを打つ-(参考書は古い)
学術論文特有のルール
- 分野によっては,一人称も普通に使う
- 現在では論文というのは著者が自らの意見・見解を世に問うものになっています.
- このような感覚がどの程度受け入れられているかは分野によりけり
- 前例に従うのが良い.
Hedging
- may, possible, in some caseなどを,2重3重で使ってはならない.
- 学術論文では,言い逃れとして悪いイメージしか生まれない.
- 程度問題
- seemが入っている論文は一切受け付けない人もいる
- 断定できるのは神しかいないと考える欧米人もいる.
Formality
- Formalityの高い単語を使う
| ask | inquire |
| about | approximately |
| begin | commence |
| do | perform |
| get | obtain |
| meet | encounter |
| think | consider |
| use | employ |
| and, but, so | moreover, however, therefore |
| Then, | followed by ... |
| average | mean |
-
andやit isを連発せずに,修飾させることで文章を構成する.
- 小学生の「〜しました.そして〜しました,そして〜をしました.」に対応
-
同じ言い回しの連続になってしまう場合
- 別の言い方
- 統合
盗用
-
英語圏の人は,どんなに些細な考えも,目に見える所有物と全く同等に扱う
- 具体的には,アイディアを盗むと,訴えられる.即刻,退学になる.
- 文章のコピペだけでなく,文章の入れ替えや要約をしても盗作となる.
-
日本人に比べて英語圏の人は,オリジナリティに価値を置く
-
自分の考えと他人の考えをはっきりと区別した書き方をする
- 日本語では主語を書かないので,特に曖昧になりやすい.
- オリジナルの発案者に言及することが重要
-
文章のコピペは,「書き方の盗用」になる
-
大きな学会誌には,Style Manualに引用の仕方などが書かれている.
パラグラフ
- paragraphの構成
- topic sentence
- supporting sentence
- (concluding sentence)
- Unity
- 一つのParagraphで一つのControlling idea
- Coherence(パラグラフ内を整理されたわかりやすい文章にする)
- Transition wordによってパラグラフ内のセンテンスに論理構造を与える
- 主語(I, weなのか物が主語なのか)、時制(現在形・過去形)、formalityの一貫性
- Introductionは現在形か未来形、Conclusionは過去形か現在完了形。
章
- 章の構成
- Introductory Paragraph (c.f. topic sentence)
- Body Paragraph (c.f. supporting sentence)
- Concluding paragraph (c.f. concluding centence)
発音
| front | frʌnt |
| label | laibel |
| beta | beita |
| radial | reidial |
| Laplace | La'place |
| integrate | i'ntegrate |
| integral | i'ntegral |
| initial | ini'tial |
| thermometer | thermo'meter |
| aluminium | alu'minium |
| composite | compo'site |
| categorize | kˈæṭɪgərὰɪz |
数学表現
- ピリオドなしで文章を終えてよい。
Then the kinematic chain low can be viewed as the matrix multiplication
\begin{eqnarray}
^{X}_{Y}H ^{Y}_{Z} H= ^X_Z H
\label{eq:chain}
\end{eqnarray}
アルゴリズム表現
- a tree has a height of log Nなどと、heightは不可算のはずなのにaが付いている
- HL分解の表現
| 日本語 | 英語 | 学んだこと |
| n頂点の木 | a tree with N nodes | withですね |
| 高さlog n | a height of log N | ofですね |
| 木の高さはn | a tree has a height of N | |
| どんな頂点から根にもlog nで行ける | You need to visit at most log N nodes to reach root node from any other node | any otherのあとは基本単数。log N nodesのように数を前置してもよい。nodeはvisitするもの。たどり着くにはreachを使う。 |
| 根 | root node | rootじゃだめ?→いいらしい |
| いろんなクエリがO(log n)になる。 | Many queries can be done with O(log n) complexity | queryはdoするもの。processとかじゃあだめ?complexityはO(log n) complexityのように前置できる。complexityにはtheはいらない |
| いろんな操作がlog nでできる | We can do a lot of operations with O(log n) complexity | |
| ある頂点からある頂点まで移動する距離が最悪O(n)オーダーになっちゃう | In the worst case, we have to visit O(N) nodes to move from one node to another node. | |
| 頂点Aから頂点Bへのパスに載った頂点の値を全て計算せよ | calculate the sum of all node values on the path from A to B | all node valuesにtheがつかないのなんで…?pathにはonするもの。node A, node Bとは余り言わないみたい。 |
| AとDの距離はN/2 | We need to visit N/2 nodes to travel from A to D | travel A to Dだったり、reach D from Aだったりまあいろいろパターンがあるね |
| あるノードからあるノードへ移動するのには、最悪O(N)かかってしまう | Moving from one node to another node is up to O(N) complexity | いま、ノードがどこなのかについては確定していないので、theはつかないっぽい。moving is complexityなの面白くないですか、moving takes complexityではないらしい。あと、最悪計算量をup to O(N)みたいに言うことがあるみたい。 |
| この木を、3つの列に分解する | We break the tree into 3 chains. | break intoか…decomposeとはいわない?? |
| この木は、N/3の長さの3つの列に分解されました | the tree is decomposed into 3 chains each of size N/3 | decomposedとも言うらしい。というか、3 chains each of size N/3って一体なんですか。google 翻訳的にはOKらしいけど |
| 頂点Aと頂点Bは同じ列にある | A and B belong to the same chain | belong to the same hogeは汎用性ありそう |
| BからDのパスはBからT3とT4からDに分解される | Path from B to D can be broken as B to T3 and T4 to D | 長ったらしくなる時はfromを省略してもいいらしい。多分the path from A to Cがめんどくなって、A to Cになったのだと思う。broken asとは…? |
| BからT3までの総和も、T4からDまでの総和も、log nで計算できる | We can calculate the required sum in O(log n) for B to T3 and O(log n) time for T4 to D | めんどくなったら、forで主題を限定してしまえ。the sum for the pathのように。あと、O(log n)計算量で、の別の言い方として、in O(log n) timeというのもあり |
| 競プロ勢は「log」が好き | Competitive programmers always love the log factors | logとかexpみたいなやつはfactorと呼ばれるらしい…?? |
| どの頂点もただひとつの列にのみ含まれる | No two chains has a node in common | えぇ… |
| どの頂点から根までのパスも、それを分解して、複数の列のどれかに含まれるように分解することができる | THe path from any node to the root node can be broken into pieces such that the each piece belongs to only one chain. | decompose A into Bs, such that B is ...という形式は結構汎用性がありそう。固定を表す英語表現。 |
| クエリはO(log n)で可能。 | queries can be answered with O(log n) complexity | queryとanswerの相性が良いらしい |
| ある頂点の子の中で、最も部分木のサイズがでかいものを特別な子と呼ぶ。 | Among all child node of a node, the one with the maximum sub-tree size is considered as Special Child. | the oneのようにして一つを限定することができる。maximumにはその後に何がmaximumなのかを説明することができる。部分木はsub-treeだし、部分木のサイズはsub-tree size |
| 葉ではない頂点は全て唯一の特別な子を持つ | Each non leaf node has exactly 1 special child. | eachは視点の固定のためによく使われるっぽい。葉ではない頂点をnon leaf nodeと呼ぶのは面白い。唯一の、と言った時にuniqueと言うよりexactly 1と言ったほうがカジュアルで読みやすいね。 |
| 頂点Aと頂点Bのエッジ | The edge connecting A with B | |
| 全頂点に関して、特別な辺をその頂点とその頂点の特別な子をつなぐ辺とする。 | For each non-leaf nodes, the edge connecting the node and its Special Child is considered as Special Edge. | For each non-leaf nodes、などfor each結構使いやすいね。そういえば、「〜とする」をis consideredと呼ぶの結構わかりやすい。 |
| その辺は2つの列をつなぐ | The edge will be the connector between chains | connectorはbetween. Edgeはconnect A and Bだったりconnector between A and Bでよく使うらしい。 |
| 今このような遷移で得られたものは、根から始まる列となる | What you just traveled is a chain which starts from the root node | どうやらアルゴリズムが動くのではなくて、自分が動いているらしい。 |
| 根にはm個の子があるとしよう | Let us assume that the root node | root nodeという単語、何故か無冠詞になっているけど、Wikipediaを見る限りはa root nodeとかthe root nodeとか言わなければいけないらしい。やはり固有な感じなので、the root nodeと呼ぶのが普通みたい |
| サイクルを持たないグラフ | a graph without having any cycle | anyなあ… |
| 他のm-1個の子は、別の列の開始点となっている | Other m-1 child nodes | starting nodesという表現が開始点を表すらしい。便利そう。というか、子はやっぱりchildrenとは言わなくて、child nodesなんだなあ |
| ある頂点の普通の子の部分木のサイズは、元の部分木のサイズの1/2以下になっている。 | When you move from a node to any of its normal child, the sub-tree size is at most half the sub-tree size of the current node | moveというと、その後の脳内の頂点が一個動いているみたい。theと言った時のノードが変わる。あと、halfの使い方がすごい巧妙なのでちゃんと習得したい。あと、moveはfrom toで移動の前後を表せる。プログラムポインタのyou。any of its hogeは結構便利っぽい。sub-treeはsub-treeであってsubtreeではない。half the sizeとか、直接くっつけることができるの面白い。3 chains each of sizeみたいに、sizeがなんか前置詞っぽく働いてるの面白い。 |
| 考えられるなかで最小の特別な子の部分木サイズは? | What is the least sub-tree size possible for special children? | 考えられる中で、というのはpossibleを使って表現する。また、possible forで〜考えられるうち…みたいな感じになる |