群論

FrontPage

概要

  • 群論ちゃんと勉強しましょう

目次

用語

  • 位数
    • 有限群の元の個数

疑問

  • g1gGggiGg^{-1} g' \in G \Leftrightarrow g' \in g_i G
    • p95。なんで。

置換

  • (abcacb)(abcbac)=(abccab)\begin{pmatrix} a & b & c \\ a & c & b \end{pmatrix} \begin{pmatrix} a & b & c \\ b & a & c \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} a & b & c \\ c & a & b \end{pmatrix}

    • 右上から、左に向かって参照していく
  • 置換は非可換

  • n次対称群=置換群={a1,...,an}\{a_1, ..., a_n\} の置換全体が作る群=SnS_n

    • n次対称群の位数はn!
  • 正6面体群=P(6)S4P(6) \cong S_4

    • 4本対角線を元として見ると、その回転により群をなす
    • GGと群GG'が同型 ϕMap(G,G) ϕ(ab)=ϕ(a)ϕ(b)\Leftrightarrow \exists \phi \in Map(G, G')\ \phi(a b) = \phi(a) \phi(b)
  • 互換

    • 2要素を交換する置換
    • σSn \forall \sigma \in S_n\ σ\sigmaは互換の積で表される \Leftrightarrow SnS_nは互換によって生成される
  • 偶置換・奇置換、偶置換がなす群AnA_n

    • 置換を互換に分解した時、必要な互換数の偶奇で、偶置換と奇置換が分類される
    • 偶置換のみを取り出すと、群AnA_nになる(奇置換ではならない。なぜなら奇置換x奇置換=偶置換だから)
    • 偶置換x奇置換=奇置換、といったように、mod 2っぽくなる

同値

  • 群Gと、Gの部分群Hが与えられているとする。
    • Hは、いい加減に取るのではなく、これ自体で群であることに注意。
  • abhH b=aha \sim b \Leftrightarrow \exists h \in H\ b = a h
    • 例: GGは整数群、H0H_0は3で割って0になるような整数群。すると636 \sim 3。同様にH1,H2H_1, H_2も定義可能
  • 同値類aHaH(注意:これは集合である)
    • aH=ahhHaH = {ah | h \in H}
    • 同値類には左右がある。元aが左に付いているものは、左同値類、右についているものは右同値類。
    • s,taH st\forall s, t \in aH\ s \sim t
  • 同値類による類別
    • Gは、Hの元にa1=1a_1=1を作用させたもの、Hの元にa2a_2を作用させたもの、Hの元にa3a_3を作用させたもの…で類別できる。
    • G=aaHG = \displaystyle \bigcup_a aH
    • 何故か、G=H+a2H+...G = H + a_2 H + ...と表記するらしい
    • 重要: H=aiH|H| = |a_i H|。理由は、HHの元とaiHa_i Hの元は、一対一対応するから。
    • 従って、ラグランジュの定理として、|H|は|G|の約数であることがわかる。

巡回群RnR_n

  • RnR_n: 1->2->...->n->1->2->... みたいな群。これを巡回群という。
  • 巡回群は可換群。
  • 巡回部分群
    • 有限群なら有限なので、単位元ee以外のものをかけ続ければいつかはループするというアイディアを数式化したもの。
    • 一般の群GGに対して、H=a,a2,a3,...H={a, a^2, a^3, ...}が巡回群Hであるとする
      • 「一般の」というのは重要。いつかはループする。
      • Hは「aから生成されたGの巡回部分群」といい、Hの位数を「aの位数」という
      • 位数という単語が、今confusingになりました!!つらい
    • 定理: aGa \in Gの位数は、G|G|の約数。
      • 例: S3S_3を考える。S3S_3の元の位数は、サイクルになりえる元の数なので、全パターンとりえて、1か2か3。ところでS3=123|S_3| = 1*2*3なのでそうですね。
    • 定理: aG=ea^{|G|} = e(上の定理から即導かれる)
      • これすごい。群の位数の特徴付けとも言えるレベル。
      • 任意の群Gで、任意の群Gの元を取ってきても、位数乗すると単位元に戻る!
    • 定理: 群GGの位数が素数ppであるとすると、GGは巡回群かつ単位元以外の元は全て位相pp
      • 位数44における反例: 位数44の群GGには、単位元以外の全ての元の位数が22になる、「クラインの4元群」がある

整数と群

  • 整数nnに関する余剰類[i][i]

    • 定義: [i]=...,in,i,i+n,...[i] = {..., i-n, i, i+n, ...}
  • 定理: aとbが互いに素\Leftrightarrow x,yZ ax+by=1\exists x, y \in \mathbb{Z}\ a x + b y = 1

  • nnと素な余剰類[a][a]」=「nnの既約余剰類」

    • 要するにaannが互いに素
    • nnが素数なら楽だが、そうでないと余剰類の数は限定される(n=6n=6だと、[1],[5][1], [5]しか既約余剰類でない)
  • 定理: nnの既約余剰類全体Zn\mathbb{Z_n^*}は、乗法によって可換群

  • Zn\mathbb{Z_n^*}の元の数

    • 定理: Zp=p1|\mathbb{Z_p^*}|=p-1, where n=pn=p, ppは素数
    • 定理: Zp=pk(11p)\displaystyle|\mathbb{Z_p^*}|=p^k(1-\frac{1}{p}), where n=pkn=p^k, ppは素数
    • 定理: Zp=p1k1...psks(11p1)...(11ps)=ϕ(n)\displaystyle|\mathbb{Z_p^*}|=p_1^{k_1}...p_s^{k_s}(1-\frac{1}{p_1})...(1-\frac{1}{p_s}) = \phi(n)(オイラーの関数)
  • 定理: aZn aϕ(n)1a \in \mathbb{Z_n^*}\ a^{\phi(n)} \equiv 1

    • 群Gの任意の元aは、位数乗で単位元に戻ってくるのでそれはそう。
    • フェルマーの小定理: n=pn=p, ppは素数の時、ϕ(n)=n1\phi(n)=n-1であることからフェルマーの小定理が確認できる

群の働き

  • 定義: 群GGが集合MMの上に働く \Leftrightarrow gG gMap(M,M)\forall g \in G\ g \in Map(M, M) \land xM g1(g2(x))=(g1g2)(x)\forall x \in M\ g_1(g_2(x)) = (g_1 g_2)(x) \land xM gGg(x)=x\forall x \in M\ g \in G g(x) = x

    • 要するに、Gの元は全部、M->Mへの関数です。関数が群っぽくあって欲しいです。ということは、関数合成が結合的で、Gの単位元は恒等写像であって欲しいです。ということ
    • 実はgGg \in Gは、1対1写像!(重要)
  • 逆に、群GGを集合MMの上に働かせるのに、定めるべきことは?

    • 「全てのgGg \in Gについて、ϕg(h),wherehM\phi_g(h), where h \in Mを定義」すれば、群GGが集合MMの上に働くと言えるね
  • 自分の上に働く

    • 群GはGの上に右、左、両側から働く
    • ϕg(h)=gh,ψg(h)=hg1,λg(h)=ghg1\phi_g(h) = gh, \psi_g(h) = h g^{-1}, \lambda_g(h)=g h g^{-1}
  • 自分の上に働く、ということは、置換そのものである(有限群限定)

    • 位数nの有限群の元hiG{h_i} \in Gに、gGg \in Gを左から働かせると、ghi{g h_i}となり、これは全て相異なのでこれは群GGに一致
    • どんなgGg \in Gを働かせるかによって、どんな置換になるかが変わる。
    • これを数式で表すと、Gが自分の上に働いている時、ΦMap(G,Sn)\Phi \in Map(G, S_n)が定義できる、ということになる。…★
    • 更に、Φ\Phiは結合的である。
      • ggを左から働かせたあとに、gg'を左から働かせると、Φ(gg)=Φ(g)Φ(g)\Phi(g' g) = \Phi(g') \Phi(g)であることが分かる。
  • 両側からの働きは、可換性に関わりが強い。

    • λg(h)=ghg1\lambda_g(h) = ghg^{-1}について、λg(a)=a\lambda_g(a) = aとなる元aの集合は可換な部分群となる。
  • 準同型写像

    • 「抽象的な群を、具体的な群の一部に映し出す」写像
    • 準同型写像は、一般には一対一ではない
    • 写像ΦMap(G,G)\Phi \in Map(G, G')Φ(g~g)=Φ(g~)Φ(g)G(g,g~G)\Phi(\tilde{g} g) = \Phi(\tilde{g}) \Phi(g) \in G' (g, \tilde{g} \in G)を満たすとき、Φ\Phiは準同型写像
    • Φ(e)=e,Φ(g1)=Φ(g)1\Phi(e) = e', \Phi(g^{-1}) = \Phi(g)^{-1}
    • 上の、★の例であれば、「位数nの有限群Gから、n次対称群SnS_nへの準同型写像Φ\Phiが存在する。Φ\Phiは、Gの左からの働きによって引き起こされる」と言える。
  • 表現

    • Gは抽象的な概念であったが、SnS_nという具体的な群に橋渡しされた。
    • このことを表すために「GからSnS_nへの表現Φ\Phiが与えられた」という。
    • Φ\Phiが一対一写像であるときは、「忠実な表現」であるという。

軌道

  • G-軌道

    • 群Gが集合M上に働いている。
    • xMx \in MのG-軌道を、G(x)=g(x)gGG(x) = {g(x) | g \in G}と定義する
    • 意味: gは、xに対して行いうる全ての変換。つまり、GGが表す変換によって、移ることのできる元の集合ということ。
    • 当然、yG(x)G(x)G(y)=ϕy \notin G(x) \Leftarrow G(x) \cap G(y) = \phi
    • M=αG(xα)\displaystyle M=\bigcup_\alpha G(x_\alpha)と、互いに共通点のないG-軌道で分解できる
  • 固定部分群Gx0G_{x_0}

    • Gを作用させても、変化しないMの元がある(少なくともGの単位元はそう)
    • そのような場合、gGg \in Gx0Mx_0 \in Mを止める、と言う
    • x0x_0を止めるgGg \in G全体は、Gの部分群をなす。これをx0x_0の固定部分群と呼ぶ。
  • 固定部分群、余剰類、G-軌道の関係

    • x0x_0のG-軌道と、GのGx0G_{x_0}による左余剰類による集合とが1対1対応する
    • 固定部分群Gx0=x0,...,xs1G_{x_0}={x_0, ..., x_{s-1}}について、xi=gi(x0)=gi(x0)x_i = g_i(x_0) = g_i'(x_0)なる2つのGの元を選ぶ
    • gi1gi=x0Gx0g_i^{-1} g_i' = x_0 \in G_{x_0}なので、gigiGx0g_i' \in g_i G_{x_0}gig_igig_i'Gx0G_{x_0}の同じ左余剰類に属している!
    • 余剰類が得られたので、Gを分解することが出来る。G=Gx0+g1Gx0+...+gs1Gx0G=G_{x_0} + g_1 G_{x_0} + ... + g_{s-1} G_{x_0}
    • ここで、gGig(x0)=xig \in G_i \Leftrightarrow g(x_0) = x_iとなり、x0x_0のG-軌道と、GのGx0G_{x_0}による左余剰類による集合とが1対1対応する(???)
    • これは有限群ではなく、一般の群で成り立つ
    • 特に有限群の場合は、余剰群の定理からG=Gx0G(x0)|G|=|G_{x_0}| |G(x_0)|
      • コーシーの定理: 有限群GG, ppは素数、ppG|G|の約数。この時、gGg \in Gで位数がpのものが存在する。
      • この証明は、軌道をうまく使っていて面白い

中心

  • GGの中心ZZ: GGの全ての元と可換になるような元全体で構成されるGの部分群

    • Z=ghG gh=hgZ = {g | \forall h \in G\ gh = hg}
  • G=pm(p:prime)|G|=p^m (p: prime)ならば、ZZee以外を含む

  • xZx \in Z \Leftrightarrow 群G自身の両側からの働きλg\lambda_gによるxxのG-軌道がxxのみ

    • 群G自身の両側からの働きλg\lambda_gによるxxのG-軌道がxxのみ gG λg(x)=xgG gxg1=xgG gx=xgxZ\Leftrightarrow \forall g \in G\ \lambda_g(x) = x \Leftrightarrow \forall g \in G\ gxg^{-1} = x \Leftrightarrow \forall g \in G\ gx= xg \Leftrightarrow x \in Z
  • GGの位数が、素数ppで割り切れるとし、ppの最大冪をpmp^mとする。この時、Gには位数pmp^mの部分群が存在する。

    • 位数108=2333108=2^3 3^3なら、4と27の部分群が存在する。
    • このような群はシロー群と呼ばれる。G=pml(p:prime,p,l:coprime)|G| = p^m l (p: prime, p, l : coprime) の時、位数pmp^mのGの部分群をGのp-シロー群と呼ぶ
      • p-シロー群は1つとは限らず、1つ以上あるならば、その個数は1+kp1+kpである。
      • また、p-シロー群は互いに共役である。

位数の低い群

  • 群の直積: 群G, Hに、G×H=(g,h)gG,hHG \times H = {(g, h) | g \in G, h \in H}に対して、演算(g,h)(g,g)=(gg,hh)(g, h) \cdot (g', g') = (g g' , h h')
    • 位数はG×H=GH|G\times H| = |G| |H|
  • 巡回群Zm,ZnZ_m, Z_nについて、Zn×ZmZ_n \times Z_mn,m:coprimen, m: coprimeの時に巡回群ZnmZ_{nm}
  • なんか一般性がなさそうなのでここは飛ばす

共役類

  • 自分自身の上への両側からの働きλg(h)=ghg1\lambda_g(h) = ghg^{-1}のG-軌道を考える。

  • aGa \in GのG-軌道を、共役類C(a)C(a)と呼び、共役類の元をaaに共役な元と呼ぶ。

    • bC(a)gG b=gag1b \in C(a) \Leftrightarrow \exists g \in G\ b = g a g^{-1}
  • 両側からの働きの性質から、C(a)=aaZC(a) = {a} \Leftrightarrow a \in Z

  • 中心化群: 元a~\tilde{a}と可換な元全体

    • Ca~=gga~=a~gC_{\tilde{a}} = {g | g \tilde{a} = \tilde{a} g}
  • |G|=|C_\tilde{a}| |C(\tilde{a})|

  • S7S_7の共役類

    • 対称群は、巡回置換の積で表される。この積は可換である。
    • 実は、S7S_7の共役類は、巡回群の積で表記した時に、単に名前をkikk \rightarrow i_kと変えるだけで表される
    • σ=(13)(24)(567)\sigma = (1 3)(2 4)(5 6 7), τ=(1234567i1i2i3i4i5i6i7)\tau = \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 \\ i_1 & i_2 & i_3 & i_4 & i_5 & i_6 & i_7\end{pmatrix}, τστ1=(i1i3)(i2i4)(i5i6i7)\tau \sigma \tau^{-1} = (i_1 i_3)(i_2 i_4)(i_5 i_6 i_7)

共役な部分群と正規部分群

  • Gの部分群全体の作る集合をM\mathfrak{M}とする(冪集合みたいなやつ)
  • GGM\mathfrak{M}にも働く!g:HgHg1g: H \Rightarrow g H g^{-1}で、ggMap(G,M)Map(G, \mathfrak{M})の元である。

準同型

具体的な応用

  • http://www.prefield.com/algorithm/dp/money_change.html 「準同型ほにゃららによって達成できる」かっこ良すぎる

  • H が G の正規部分群であることを、H ◁ G と書く. aHとかHaとかって、要するにHの要素全部にaをかけただけの集合 H/Xとかは?集合Hxが同じになることがあるので、[x]で代表している。並進対称の格子だと、単位格子の中のものにΓをかけるだけで、Γxを代表できている!

興味

最終更新: 2020-01-01